JR東日本水戸支社は2019年3月16日に実施するダイヤ改正で、水戸線(小山~友部間)を走る車両の車種を統一すると発表した。現在はE501系5両編成とE531系5両編成の2車種で運転されており、ダイヤ改正後はすべてE531系5両編成での運転となる。
E501系は通勤形電車で初とされる交流・直流両用の車両として、1995(平成7)年に登場。当初は取手駅付近を境に直流区間・交流区間が分かれる常磐線上野~土浦間を中心に活躍していた。車体は209系をベースとしており、主回路システムにヨーロッパで実績のあるドイツ・シーメンス社のシステムを採用。発車・停車時に音階調のメロディーを発することでも知られたという(現在は機器更新済み)。
その後、E231系をベースに製造された交直流電車E531系の投入にともない、E501系は活躍の場を移し、おもに水戸支社管内の水戸線・常磐線でのローカル運用が主体に。来年3月のダイヤ改正で水戸線の全車種がE531系5両編成に統一されるため、E501系は水戸線の運用から退くことになった。
水戸線ではダイヤ改正にともない、利用状況に合わせた運転区間見直しも行われる。現行の小山駅7時33分発(水戸行)・18時5分発(友部行)の下り2本は勝田行となって運転区間が延長される一方、現行の小山駅10時8分発・16時27分発・20時17分発(いずれも勝田行)の下り3本は友部行、勝田駅17時4分発(小山行)の上り1本は友部発となり、運転区間が短縮される。現行の小山駅9時33分発(友部行)の下り列車は下館行、水戸駅9時35分発(小山行)の上り列車は下館発となり、ともに運転区間が短縮される。
水戸支社管内の常磐線・水郡線でも、利用状況に合わせた一部列車の時刻見直しや運転取りやめなどを予定している。なお、ダイヤ改正後の2019年4月頃、Jヴィレッジのグランドオープンにともない、常磐線広野~木戸間に臨時駅「Jヴィレッジ駅」が開業する。