JR東日本千葉支社は2019年3月16日のダイヤ改正に関して、平日夕方以降に総武快速線や京葉線・武蔵野線で列車を増発し、混雑緩和を図ると発表している。あわせて「ホームライナー千葉」の運転取りやめも発表された。

  • 「ホームライナー千葉」にも使用されるE257系(写真は特急「わかしお」)

「ホームライナー千葉」は平日19時台以降に東京発千葉行4本、新宿発千葉行1本が運転され、E257系(グリーン車なし)を使用して総武快速線を走行する。乗車する際は運賃の他にライナー券(510円)が必要となる。

総武快速線は3月16日のダイヤ改正で、平日19時台以降に東京発千葉行を3本増発するほか、現行の津田沼行2本を千葉行として運転区間を延長し、帰宅時間帯の混雑緩和を図る。こうした列車増発などにともない、「ホームライナー千葉」についてはダイヤ改正を機に運転を取りやめることとなった。

平日朝の通勤時間帯には、一部の上り列車の行先を変更。船橋駅を8時台に発車する上り列車のうち2本が東京行から大船行となり、運転区間延長によって新橋・品川方面の直通列車が増え、利便性が向上する。なお、横須賀線でも平日朝の通勤時間帯、大船発君津行を1本増発(増発区間は大船~東京間)するとJR東日本横浜支社が発表している。横須賀線・総武快速線ではその他、朝の時間帯に運転される特急「成田エクスプレス9号」に関して、始発駅が大船駅から新宿駅に変更される。

  • 京葉線の車両E233系

京葉線・武蔵野線では、平日19時台に東京発西船橋行の列車を増発し、武蔵野線方面の混雑緩和を図る。京葉線の車両を使用して東京駅19時32分発・西船橋駅20時1分着で運転され、西船橋駅で武蔵野線の列車(西船橋駅20時3分発、府中本町行)に接続する。その他、新習志野駅18時52分発の東京行、西船橋駅20時6分発の東京行も増発されるという。現行の東京駅20時20分発、西船橋行の列車は行先が変更され、府中本町行となる。

武蔵野線から京葉線南船橋・海浜幕張方面へ乗り入れる列車のうち、平日20時台に南船橋駅で折り返す1往復について、ダイヤ改正後は運転区間を海浜幕張駅まで延長。海浜幕張駅に20時33分に到着した後、同駅20時47分発の西船橋行となって折り返す(西船橋駅で府中本町行の列車に乗換え可能)。

この海浜幕張発西船橋行の1本前、海浜幕張駅20時29分発の列車は東所沢行となる。武蔵野線は東所沢~府中本町間でも夜間の時刻見直しが予定されており、平日21時台の東所沢~府中本町間1往復を23時台に変更し、東所沢駅23時16分発・府中本町駅23時32分着、府中本町駅23時51分発・東所沢駅0時8分着の列車を運転。利用者の多い時間帯の利便性向上を図るとJR東日本大宮支社が発表している。

京葉線では武蔵野線への直通列車の他にも、平日夜間の一部列車が見直しに。新習志野駅19時12分発の蘇我行、蘇我駅19時37分発の東京行、蘇我駅0時27分発の新習志野行が運転取りやめとなる。