「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」(岡山DC)に合わせ、4月から「ノスタルジー」車両による快速「みまさかノスタルジー」が津山線に登場。6月26日までの土日、津山~岡山間で1日2往復運行される予定となっている。
「ノスタルジー」は2両編成のキハ47形を改造し、懐かしさを感じさせる内外装を施した車両。昭和30~40年代の気動車一般車両に使用された「国鉄色」とも呼ばれる塗装を復刻し、車内も青色のモケットや瓶ジュース用の栓抜きなどを再現している。
快速「みまさかノスタルジー」では、近代化産業遺産(経済産業省指定)の旧津山扇形機関車庫をモチーフにデザインされたヘッドマークも掲出された。津山駅構内にあった旧津山扇形機関車庫はこの春、「津山まなびの鉄道館」としてリニューアルオープン。国鉄時代からJR発足後にかけて活躍した気動車・機関車などが多数展示され、「ノスタルジー」車両と同じ塗装のキハ52形も見られるという。
日中時間帯に運行される上り(岡山発津山行)「みまさかノスタルジー2・4号」・下り(津山発岡山行)「みまさかノスタルジー1号」は、2両編成のうち1両(2号車)を指定席として運行。津山駅15時55分発・岡山駅17時0分着の下り「みまさかノスタルジー3号」は全車自由席での運行となる。なお、快速「みまさかノスタルジー」の運転日以外は、同列車と同じ時刻で定期列車の快速「ことぶき」が運行されている。
津山線をはじめ、岡山地区で活躍するキハ40・47形は数年前までオリジナルの塗装だったが、現在は大半の車両が朱色1色に。岡山地区に限らず、山陰本線など中国地方の各路線でこの塗装を見た。もともと国鉄時代、「首都圏色」と呼ばれた朱色1色の塗装でデビューした車両だけに、当時とほぼ変わらない姿に懐かしさを覚えた。