651系4両編成(IR01編成)のリゾート列車「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」が7月16日から営業運転を開始した。小田原~伊豆急下田間を「あえて"ゆっくり行く"リゾート列車」とされ、伊豆の景色を眺めながら「食」「お酒」「会話」も楽しめるという。

小田原~伊豆急下田間で営業運転を開始したリゾート列車「伊豆クレイル」

「伊豆クレイル」が走行する小田原~伊豆急下田間では、JR東日本の特急形電車185系の特急「踊り子」、251系の特急「スーパービュー踊り子」をはじめ、E259系の特急「マリンエクスプレス踊り子」、伊豆急行の車両2100系「リゾート21」の特急「リゾート踊り子」などの臨時列車も走る。熱海~伊豆急下田間(JR伊東線・伊豆急行線)では、「リゾート21」や元東急電鉄の車両8000系による普通列車も運行される。

特急「スーパーひたち」などで活躍した651系をリニューアルした「伊豆クレイル」の投入で、伊豆エリアの列車はさらにバラエティ豊かになった。「伊豆クレイル」では、車窓に広がる海の景色を楽しむための運行サービスとして、下りは根府川付近(JR東海道本線)と東伊豆海岸線(伊豆急行線)で徐行運転、上りは東伊豆海岸線にて一旦停車を行う。定期列車の特急「踊り子」が小田原~伊豆急下田間を1時間30~50分程度で走るのに対し、「伊豆クレイル」は下り・上りともに同区間を2時間以上かけて走行する。

オリジナルロゴや、桜・海風・さざ波を表現したピンクゴールドのラインも特徴

1号車のカウンター席は海側に面した配置とし、3号車のコンパートメント席も全室海側に設置。2号車のバーカウンター&ラウンジ(座席なし)も、海側の景色を存分に楽しめるレイアウトとなっている。1・3号車はびゅう旅行商品のみの発売だが、4号車は一般発売のきっぷ(乗車券・指定券)で乗車可能だ。最初の営業運転となったこの3連休中、「伊豆クレイル」の車内は多くの利用者でにぎわっていた様子だった。