2023年最初の「カレー沢薫の時流漂流」は、年始に企業が発表する「年頭所感」をイメージした特別回。今年の干支である「卯(うさぎ)」にちなんだ、新年のご挨拶をいただきました(編集部)。
2023年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。皆さま方のご健勝とご多幸、ご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
この挨拶は去年の大企業代表様の年頭所感をコピペ、年号だけを2023に変更いたしました。今年も「先人に倣う」という謙虚な姿勢を忘れずにやっていきたいと思います。
今年の干支は「卯(うさぎ)」です。
そう言い切りましたが、本当に卯なのか確証が持てないので、今しがたググったところちゃんと卯でした。無職は気を抜くと平気で2、3年時が経っているので油断がなりません。
うさぎと言えば、年中発情していることからプレイボーイ誌のマスコットになったことと、そして寂しくて死んでしまうことで有名です。
何たるメンヘラクソビッチ、今年もそんな目を離すとすぐに方針が変わり、寂しいと増税しちゃう政治に振り回される乱世になると予想されます。
そして、そういう奴の方が、ネトフリとソシャゲで永遠に時間が潰せてしまう我々よりモテる、という現実を受け止めていかなければなりません。
しかし、最近では「うさぎは寂しくても別に死なない」というのが定説になりつつあります。
つまり、人間の寂しくて死ぬ鬼LINEやSNSのマジ無理病みツイートも、放っておいてもまず死にません。
よってそう言ったことに時間をとられないよう、匂わせを無視する精神力を持ち、そして自分の寂しさは自分で埋める自己再生力を高めていかなければならないのです。
そう言った意味でYouTubeとpixivで永遠に時間と寂しさを埋められる我々はすでに進化した存在といえるでしょう。
ただしモテません。
しかし「モテ」にばかり価値を見出す時代も終わりました。
何が豊かなのかは自分が決める時代です、こうやって新年早々ネットに張り付いていることを寂しいと思うか豊かと思うかはあなた次第なのです。