昨日こんな夢を見た。
他人の夢の話というのは自慢話と並び「聞くのに時給をもらいたい話選手権」のトップを争い続けている存在だが、とりあえず聞いてほしい。
その夢は親父が20代ぐらいの若い女を連れてくるというものであった。
実際の親父は去年風呂場で倒れているところを発見され、退院した今も90過ぎのババアよりジジイに見えるという状態でそれどころではなく、逆に「そこまで元気になって!?」と喜ぶところなのかもしれないが、夢の中の私は父親の不潔ぶりに激怒、というより連れてきた女が明らかに陽キャだったので猛反発をしていた。
しかし、その女が描くソシャゲ「Fate/ Grand Order」の最推しキャラ「土方歳三」の絵が恐ろしくカッコ良かったのである。
この「何それ?」でありながら微妙にリアルなところがいかにも夢だが、夢の中の自分は本気で悩んでいた。
この親父の愛人を頑として拒絶すべきか、それとも受け入れるどころかむしろ媚び理想の土方さんを描き続けてもらうべきか、人生を左右する鬼の二択である。
そこで目が覚めた。
安堵する一方で、あのカッコイイ土方さんの絵が幻だったことに落涙した。
昔から、車のブレーキをいくら踏んでもスカスカ、大事な試験や仕事の日に寝過ごす、全裸で外出など、スタンダードな悪夢は通年上映されてきたが、このようなオタクにしか理解不能な複雑な悪夢を見たのは初めてである。
やはりこれは「アレ」の影響なのではないか。
ちまたで話題の「ヤク」のはなし
皆さんは「ヤク」をやっているだろうか。
先日大麻由来の成分「HHC」が登場してから光の速さで規制されるという出来事があったが、規制以前はこれが楽天など大手ショッピングサイトでも気軽に通販できたのである。
ちなみに規制された理由は「こんなものが合法で良いわけないだろイイ加減にしろ」というシンプルなものだ。
現在HHCを表立ってネットで手に入れることはできないが、今でも「規制はされていないがグレーに近いようなもの」がネットで販売され続けているのは事実である。
そんな臓器さえメルカリに並びかねない今、「ヤク」の主な入手経路は「売人からの手押し」、もしくは自販機や店頭販売なのだが、後者に遭遇することは珍しいようだ。ちなみに「手押し」というのは「手渡し」を意味する違法薬物業界の隠語だ。
SNSで「野菜手押し」などの文言を見つけても、新鮮お野菜の直売という意味ではないので安易に連絡をしないようにしよう。もちろん「野菜」は「ビッグ麻」のことである。
そんな大概のものはネットを介して手に入れられる世の中において「売人から直接買うのが主な入手ルート」というレアさが話題に拍車をかけ、大変な人気で品薄状態となっている「ヤク」があるようだ。
“ジェネリック”まで大人気のヤクルト1000
この「ヤク」の名前は「ヤクルト1000」という。
ヤクルト1000とはノーマルのものより成分を高めた純度の高い「ヤク」であり、テレビで紹介されたりSNSでバズったりしたことをきっかけにこの春から広まり、定期購入をする常習者を急速に増やしている。
ちなみに成分というのは乳酸菌であり、現在の日本ではまだ合法とされているものだ。このヤクをキメるとどのような効果があるかというと「睡眠の質が向上する」そうだ。
眠らなくて良くなる覚醒剤とは真逆の効果であり、アッパー系のシャブに対し、このヤクルト1000は「ダウナー系」に分類されることがわかる。
人間の健康にとって一番大切なのは睡眠である。バランスの取れた食事に適度な運動をしても、「睡眠は週2」という生活では絶対健康になれない。
また、睡眠はメンタルをリセットする効果もある。「邪智暴虐の王を除かねばならぬ」という決意も寝たら何に怒っていたのかさえ忘れた、というのはよくある話だ。あの時のメロスが一旦仮眠をとっていたら話は変わっていただろう。
つまり睡眠は心身の健康に不可欠なものであり、ヤクルト1000を飲むと健康になるだけではなく、うつもなくなるとさえ言われるようになった。
実際そんな万能薬なわけはないのだが、ものは試しとヤクルト1000を所望する者は多く、上で言った通り品薄が続いている模様だ。
そしてヤクルト1000には「悪夢を見る」という効果がある、とも言われている。睡眠の質が向上するのに悪夢を見るというのはおかしくないかと思ったが、私は実際冒頭で言ったような悪夢を見たのだ。
つまり私もヤクをやっているのかというと、経験上ヤクの定期購入を契約してしまうと解約が面倒くさくなり、ヤクを死ぬまで取り続けることになるとわかっているので、私は「ピル」の方を見つけたときに購入している。
ピルとはピルクルのことであり、成分がヤクと似ておりコスパが良いことからジェネリックヤクとして人気のようだ。
冒頭の夢を見た日も私はハードにピルをキメていた。他にも、ヤクをやった人で「いつもより設定が凝った悪夢を見た」という人はいた。
つまり悪夢を見るというより「悪夢の質が上がる」のかもしれない。 いつも悪夢を見る人は一段上の悪夢を見るために、一度ヤクかピルを試してみて良いかもしれない。