英語で自分の旦那のことを言うなら"my husband"、奥さんのことなら"my wife"、ボーイフレンド、ガールフレンドのことなら"my boyfriend、my girlfriend"で全く問題なし。でも問題が無いからといって、毎日、それも毎回毎回同じ言い方に頼っているのでは、いずれ新鮮味がなくなり、同じものを繰り返し食べるのと同様マンネリ化……!?

そこで今回はそんなマンネリを払拭できる、旦那、奥さん、彼、彼女の面白くてユニーク、且つ、オシャレに決められる言い方を幾つか紹介することにしましょう。

夫婦編 :

■significant other

直訳は「重要なもう一方の人」とか「大きな影響を持つ片方」で、連れ合い間で使うと「大切な、かけがいのない人」といった意味。よって夫婦間でなら、旦那が言えば、それは「奥さん」、奥さんが言えば「旦那さん」 ; 恋人同士でなら、彼が言えば「彼女」、彼女が言えば「彼氏」となるんですが、最近ではこの言葉の持つ意味合いが恋人同士にはちょっと重たすぎるということで、夫婦間専用用語になっているみたいです。

またこれは言いにくいしちょっと長すぎということで、最近ではこの頭文字だけをとって"so(エス・オーと発音)"とも言います。

<使用例>

This is Peter, my significant other.
(ピーターです、わたしの旦那です)

My so is so beautiful.
(僕の奥さんはとても美しい)

※一つ目の"so"は"significant other"の短縮形、二つ目は「とても」という強調語の"so"

My so is at work now.
(わたしの旦那[奥さん]はいま仕事に行っている)

※旦那、奥さんどちらが言うかによってその意味が変わる

■better half

直訳は「より良い半分」つまり「自分よりましな片割れ」といった意味で、こちらも"husband""wife"両方の意味として使えます。また"so"同様、恋人間でも使えないことはないんですけど、実際には夫婦間専用語といった位置付けになってます。

<使用例>

You can bring your better half for dinner.
(食事に旦那[奥さん]同伴でどうぞ)

※旦那、奥さんどちらに対して言うかでその意味が変わる

He wouldn't do a thing like that. I know my better half.
(彼はそんなことはしないはず、わたしは主人のことは分かっています)

※主語か"He"なので、ここでは「旦那」を意味する

■old man/old lady

直訳は「古い男[女]」と意味だけを見る限り、あまり良い印象はないのですが、長く連れ添い気心の知れた夫婦間でなら、何となくほんわかした雰囲気での「古亭主/古女房」といったところ。決して悪い意味ではないんです。

<使用例>

My old man is a good man. He treats me very well.
(わたしの亭主は良い人、いつも親切にしてくれる)


My old lady never stays home. She's out with her friends all the time.
(うちの女房はちっとも家にいない、いつも友だちと外出ばかりしている)

恋人編 :

■beau/boo

"beau"は"beautiful"のフランス語版、スラングでは「lover、boyfriend」を表す言葉で、"boo"はその英語版といったところ。でも最近では"boyfriend"だけじゃなく"girlfriend"といった意味で使ってもオッケー。因みに発音は"beau/boo"、どちらも英語的に考えれば「ブー」となり、このように発音する人もいるんですが、一般的にはフランス語を尊重して「ボウ」。

<使用例>

Me and beau went out last night and had a wonderful time.
(夕べわたしと彼[彼女]は出かけてとっても楽しい時を過ごした)

※彼、彼女どちらが言うかによってその意味が変わる

My beau is such a hunk. I love him very much.
(わたしの彼って凄くたくましくてセクシー。わたし彼のこととっても愛してる)

※"hunk"は、男性のたくましさ、セクシーさを表す言葉

■squeeze

「絞る、圧力を掛ける、強く握る」などといった意味があるこの単語も、恋人間で使うとそれは「現在の彼、彼女」といった意味。また、もし二股、三股のように複数の異性と付きあっているなんてときは、これに"main"を付けて"main squeeze"と言えば「本命の彼、彼女」になっちゃうんです。

<使用例>

A: Where are you going?
(どこ行くの?)

B:Just going for a coffee with my squeeze.
(彼[彼女]とちょっとお茶しに)

I love Mary and Cathy too, but Susie has got to be my main squeeze.
(メアリーもキャシーも愛してるけど、やっぱり本命はスージーで決まりかな)

いかがですか、皆さんも旦那、奥さん、彼、彼女をこんな風に呼んでみたら、きっと新たなトキメキが芽生えるかも……!?

あっ、それから「元亭主、元女房、元カレ、元カノ」の「元」のことは英語では"ex-(エックスと発音)"と言い、「元亭主、元女房」なら"ex-husband/ex-wife"、「元カレ、元カノ」なら"ex-boyfrined/ex-girlfriend"なんて言ったりします。でも、ただ"He is my ex-./She is my ex-."のように"ex-"だけで言うことも良くあるんです。当然ながら、"He is my ex-."は元夫婦間でなら「元亭主」、元恋人間でなら「元カレ」;"She is my ex-."なら「元女房」か「元カノ」になるのはもう分かりますよね。こちらも覚えて使ってみてください。

ではまた次回。

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