日本では3月11日に起きた東日本大震災以来、真剣に"matrimony(結婚)"を考える人が増えているんだとか。ということは、一生に一度(?)の晴れ舞台、結婚式をどんな感じでするかを思案中という人たちも当然ながら増えていることになりますよね。
そこで今回は欧米では当たり前、でも日本ではあまり知られていない結婚式にまつわる慣わしを2つ紹介しましょう。
一つ目は"Victorian Wedding Traditions"。これは古くはビクトリア王朝時代に由来するもので、その内容は :
A bride at her wedding should wear :
Something old,
Something new,
Something borrowed,
Something blue,
And a sixpence in the shoe.
つまり、花嫁は「何か古いもの、何か新しいもの、何か借りたもの、何か青いものを身に纏い、そして靴には6ペンス銀貨を入れて結婚式に挑むべき」というものなんです。
Something old :
一生涯幸せな結婚を貫いた女性の持ち物の何か。それを身に纏うことでその女性の幸せのおこぼれにあやかるといった意味。
Something new :
これからの新しい旅立ちを表し、普通はウエディングガウンや靴など結婚衣装がそれに当たる。
Something borrowed :
将来富みに恵まれますようにといったことを表し、通常は高価な宝石や貴金属を親族や知人などから借りて身に纏うと良い。
Something blue :
天国と将来の愛の象徴。つまりこの結婚によって一生幸せに暮らし、最終的には天国へと導かれますようにといった思いが含まれる。
そして最後の"A sixpence in the shoe"は :
ちょっと"Something borrowed"に似ていて、今後生活に困らないようにといった思いの現れ。ただしこちらは現在では"Something borrowed"で十分カバーできるのではといったことから、最初の4つ(="四種の神器")で済ます人が増えてきているようです。
さて2つ目は、"Garter (Belt) Toss"というもの。
花嫁(birde)がブーケを女性の出席者に向けて投げる"bouquet toss(ブーケトス)"は日本でもお馴染みですが、アメリカなど欧米ではこれに対抗するように花婿(groom)がする"Garter Toss"というのが大人気。披露宴の一番のハイライトと言っても過言でないほど盛り上がるんです。
でその内容はというと :
会場の真ん中に椅子が一つ置かれ、ウエディングドレス姿の花嫁がそこに座る。花婿はその前に跪き、ちょっとセクシーなBGMや出席者の声援をバックに、口で(照れ屋さんは手で行うこともある)徐々にドレスの裾を持ち上げつつ膝上にあるガーターベルトを取る。そしてそれを男性出席者めがけて投げる、というもの。
こちらは披露宴がピークを迎えたときに行われるのが常で、新郎によって投げられたガーターベルトを掴んだ男性と新婦が投げたブーケを掴んだ女性が次に結婚することになると……なかなかそうはならないようです。
"Garter (Belt) Toss"が実際どんな風に行われているか、興味のある方は、YouTubeで、"Garter Toss"か"Garter Belt Toss"で検索してみてください。山ほどヒットするはずです!!
今月6月は正に結婚の月。"June Bride(6月の花嫁)"は幸せになれるといった言い伝えもあったり。結婚を考えている皆さん、アイデアに困ったときはこんな趣向を結婚式に取り入れてみるのも面白いのでは…。
追加情報
因みにプロポーズすることを英語では"pop the quetion"と言います。
また、最初は「わたし結婚式なんかしなくても……」とか「ささやかな結婚式であなたがいるだけで幸せ~~(^o^)」なんて言っていたのに、いざ式の準備に取りかかると徐々に要求が増え最終的には「うっそー!!、まじかよっ!!」と言いたくなるような花嫁のことは"bridezilla"って言うんです。
これはゴジラのような花嫁といったところから"bride(花嫁)"と"godzilla(ゴジラ)"をくっつけた造語なんですけど、こんな女性って意外と多かったり…… :-))
ではまた次回。