筆者はよく「英語を勉強するなら、アメリカ英語とイギリス英語のどちらにすべき!?」といった相談をされるんですが、その度に返答に困っています。
筆者の話す英語は、アメリカで教育を受けたこともあって紛れもなくアメリカ英語。でもあのちょっと“snobbish"で、どこか“sofisticated"な香りが一杯のイギリス英語もある意味とても魅力的。で、こう思っている筆者の精一杯の助言はというと「どちらも英語には代わりがないので、最終的には好みで決めるられたらいかがでしょう」となるにはなるのですが、深く突き詰めるなら……先ずは各々の違いを知るところから始めるのが一番だと思います。
冒頭にも述べたとおり、どちらも英語という言語には違いありませんし、コテコテのアメリカ英語を話す人と筋金入りのイギリス英語を話す人が会話をしたとしても、それは英語同士。当然ながら通じます。しかしこれは英語を話すことではプロである彼らがお互い英語に見られる「違い」を知り尽くしたレベルでコミュニケートしているから出来る技。
わたしたちのように、外国語として英語を扱うものにとってはこの「違い」はときには大きな誤解を生じかねません。そこで今回はアメリカ英語とイギリス英語で見られる、知っておくべき「違い」を取り上げてみましょう。
先ずはものの名称(名詞)で見られる違いの例 :
とま-こんな感じ。とくに面白いのが消しゴムと蛇口の違い。イギリス英語では“rubber"は消しゴム、でもアメリカ英語ではそれはコンドームのこと。またイギリス語の“tap(蛇口)"はアメリカではそれに“water"を付けて“tap water"で「水道水」として使うのが普通なんです。
でもこれらはどれもものの名称。そういうものだと覚えてしまえばそれほどの問題は起きないでしょうが、一番やっかいなのは文法上の違い。その幾つかを揚げてみると :
こういった微妙な違いが見て取れ、こちらの方は知らないと場合によっては理解不能に陥ってしまったりすることもあるんです。
いかがですか、皆さんにとってより魅力的なのはどっち? アメリカ英語?、それともイギリス英語?
どちらにせよ、こういった違いを知った上で決められるのはいかがでしょう!?
ではまた次回