今回はごく身近で、かつ、人気の高い英語のおまじない表現を二つ紹介しましょう。どちらも特定のハンドポーズやハンドアクションが伴うので、表現とともにスムーズに出来るように頑張ってください。
Fingers crossed.
一つ目は人差し指と中指を絡ませながら言うもの。それに伴うハンドポーズを作る手順は以下のとおり。
- step1:両手で「チョキ」を作る
- step2:「チョキ」を作った人差し指と中指をくっつける
- step3:そのままの状態で、中指をを人差し指の上に重ねる
- step4:重ねた中指を、無理なく曲げられるところまで折り曲げる
いかがですか、うまく出来ましたか? 指の関節が硬いと、ちょっと作りにくいかも知れませんが、写真どおりとまでは行かなくても何となく似た形が作れればバッチリ。
で、このフィンガーポーズをしながら言うのが"Fingers crossed."というおまじない。これは「物事がうまくいきますように」と願うもの。自分自身に対しても、人に対しても、または、人に自分がこれからやろうとしていることがうまくいくよう祈っていてもらいたいときなど、色々なシチュエーションで使えます。
そして"Fingers crossed."に込められる願いの意味はというと、
- 自分自分に対して言うならたとえば、"I am keeping my fingers crossed for myself.(わたしはわたし自身の為に指をクロスさせているんだ)"と言うのと同じ。つまり「これからわたしがやろうとしていることがうまくいきますように」といったもの。
- 人に対してならたとえば、"I'll keep my fingers crossed for you.(わたしはあなたの為に指をクロスさせておくから)"と言うのと同じ。つまり「あなたがこれから立ち向かおうとしていることがうまくいくように祈っているから」といったもの。
- 人に自分の幸運を祈ってもらいたいということで使うならたとえば、"Please keep your fingers crossed for me.(どうかわたしの為にあなたの指をクロスさせておいて)"と言うのと同じ。つまり「わたしがこれからやることがうまくいくよう祈っていて」といったものなんです。 指で作るクロスは両手でも、左右どちらか片手だけでも問題なし。人に知られないように自分自身の為にするなら、小声で言いながら腕を背中に回しこっそりと"Fingers crossed."のポーズを作るなんてこともありです。 ###Knock on wood. こちらのハンドポーズの作り方は以下のとおり。
- step1:左右どちらかの手で「グー」を作る
- step2:「グー」の状態を保ちつつ、中指だけを、写真にあるように、曲げたまま突き出す
こちらのおまじないは「(どうか)このまま何事もなく済みますように」とか「(今後)何か悪いことが起きませんように」と願うもので、"Knock on wood."と言いながら写真 step 3 のように付き出した指で平らなところを「コンコン」と2回叩くのが習わし。
昔は机やテープルなど、木で出来ている平らな表面を「コンコン」とやったことから"Knock on wood.(木の上をノックする)"と言われるようになったとか。ところが現在は平らなところなら、その素材は関係なし。木でもプラスティツクでも、金属でも何でもあり。それに机のように水平な表面であろうが、壁のように垂直であろうが構いません。
これもまた自分自身に対しても、人に対しても使えます。"Hope nothing bad will happen.(何も悪いことがこの先起きませんように)"などと願うときは是非試してみてください。
今回紹介した2つのおまじない、皆さんも日々の生活に取り入れてみたらいかがでしょう。他力本願と言われてしまえばそれまでですが、多少の気休めにはなるはずです。
ではまた次回。