指切りするときの「指切りげんまん、嘘ついたら針千本の~ます」といった決まり文句や、男の子なら誰もがそれなりにはまったヒーローものの変身時の呪文、女の子ならテレビで一世を風靡した「テクマクマヤコン」といったおまじない……そんな呪文やおまじないの英語バージョンが今回のテーマ。知ってるといざって時に便利な上、話の種にももってこい、ちょっとした知恵袋としても使えるものを幾つか紹介しましょう。

1.Pinky promise, Pinky promise

Cross my heart and hope to die, stick a needle in my eye.

これは冒頭にも触れた指切りをするときの「指切りげんまん、嘘ついたら針千本の~ます」に当たるもの。意味はというと「指切り指切り、十字をきって誓います。もし違えたら死にたい、針を目にさして」というもので、もともとは指切りに限らず何かを誓うときに使われていた呪文。でも最近は日本アニメのおかげで「指切り」が世界進出を果たし、結果そんなときにも使われるようになったものです。日本版と英語版、どちらも「針」にまつわるなんて、面白い偶然ですね。それから、「指切り」のことは"pinky promise(小指の約束)"の他に"pinky swear(小指の誓い)"とも言います。

2.Eney, meeny, miney, mo.

Catch a tiger by the toe.
If he hollers, let him go.
Eney, meeny, miney, mo.

これは日本で言う「どれにしようかな、神様の言うとおり」に当たるもので、最初と最後の行は「イニ・ミニ・マニ・モー」と発音します。2行目と3行目の意味は「虎をつま先で捕まえろ。でももし虎が吠えたら放しておやり」で、この部分はタイガーを赤ちゃんに代えて"Catch a baby by the toe If it sqeals, let it go"というバージョンもあります。こちらの意味は「赤ちゃんをつま先でキャッチしなさい、でももしギャーギャー泣いたら放しておやり」といったところ。

3.Kiss it and make it well./I'll kiss it better.

こっちはお母さんが良く痛い所にキスしながら言う「いたいのいたいのとんでけ~」や「ふーふーしてあげるね」に当たるもの。何語で言われても、こんなときって不思議に痛さが和らぎますよね。これも正に母は強し、英語で言うなら"A mother is strong."の証なんでしょうか。

4.Abracadabra

これは日本で言う「チチンプイプイ」のこと。マジシャンもよく使うこの呪文、日常では「ほっらね」とか「どうだ…凄いだろう」なんてときに活躍します。発音は「アブラカダーブラ」で、代わりに"Ala-kazam(アラカザーム)"と言う人もいれば、かの有名な「セサミーストリート」というテレビ番組に出てくるキャラクター"Mumfred"というマジシャンなんかは"Ala Peanut Butter Sandwiches"とも言ったりしてました。

あとはハリポッターが得意な呪文も2つ紹介しておきましょう。

■Reducio

ハリーが大きい物を小さくするときの呪文で「リードューシィオ」と発音。因みにこの逆の、小さいものを大きくする呪文は"Engorgio"です。

■Accio

物を呼び寄せるときの呪文で、この発音は、

映画やゲームでは:アクイーオゥ
イギリス版オーディオブックでは:アクシィーオゥ
アメリカ版オーディオブックでは:アスシィーオゥ

と様々なようです。

ところで、こんな呪文やおまじないのことを英語では"spell"とか"charm"って言います。良かったら皆さんも使ってみませんか? 魔法ほどの結果が得られるどうかは分かりませんが、ちょっとした気晴らしぐらいにはなってくれるかも……!?

ではまた次回。