皆さん初めまして。今回からこのコーナーを担当することになった j(ジェイ)です。 ここでは、普通学校や英語塾なんかでは「教えてくれない、でも知ってた方が絶対いいよ!!」といった英語を毎回紹介していきます。
記念すべき第1回目は「"BYOB Restaurant"ってなんだ!」。
ここ数年、アメリカを中心にすごい勢いで世界的に増殖しているのが"BYOB Restuarat"。これはチェーン展開しているレストランでもなければレストラン名でもなく、あるサービスをしてくれるレストランを表したものなんですけど……さてそのサービスとは??
この秘密めいた謎を解くにはまず"BYOB"の解明が不可欠。"BYOB"とは単語の頭文字だけを並べた"acronym(頭字語)"と呼ばれるもので、その意味は:[Bring Your Own Beverage]。つまり「自分の飲み物は持参で」ってことなんです。
これってもともとは、ちょっとしたパーティーや仲間うちの集いなんかで「飲み物は各自持参でね」といったときに使われていたもので、"BYOB"の最後の"B"は普通飲み物全般のことを指します。でも「酒(アルコール飲料)しか眼中にない」酒大好き人間たちにとっては [Bring Your Own Booze]、「アルコールと言えばなんてったってビールでしょう」なんて人たちにとっては [Bring Your Own Beer]と解釈されたりもするんですけどね。
そしてこの風潮、今やレストラン業界にも普及して、その結果世に知れ渡ったのが"BYOB Restaurant"。つまりこれは「飲み物持参可能なレストラン」のことを言うんです。
日本ではまだまだ殆ど見かけないサービスですけど、アメリカを始め欧米諸国ではもはやごく当たり前のこと。かなり高級で由緒正しく格式高いところでも取り入れ始められているんです。
でもこのサービス、飲み物持参可能だからと言っても全部「タダで済む」ってわけじゃなく、そこはレストラン側も商売。そこにはちゃんと「持ち込みはオッケーですよ、でもそれなりの手数料はいただきますよ:-))」とでも言わんばかりに"corking fee(corkage feeと呼ばれることもあり)"なる料金が設定されているのでご注意あれ。
諸外国では客がレストランに持参するアルコールと言えば「ワイン」がほとんど。そこでこんな名前になったんだとか。つまり"corking fee"とは「客が持参したワインのコルクを開ける手数料」とでもいった意味なんでしょうけど、これには他にも「グラスの提供料」「空いたボトルの始末料」、さらには「ワインをこぼしたときの迷惑料」なども含まれるんです。
そしてその金額はと言うと、普通ランクのレストランでは5~10ドル程度、高級レストランだと50ドルもしくはそれ以上になることもあるので、これって果たしてお得なのかどうか? 時には持ち込んだワインより高くついたりなんてこともあり得るかも……。
ということで、皆さんも外国に行かれるときはこんなサービス活用してみたらいかが?
先ずは予約時に
Can we bring in our own wine? (わたしたちワイン持ち込めますか?)
なんて尋ねて、もし答えが「YES」や「OK」なら、すかさず
・What is the corking fee? (コーキングフィーはいかほどですか?)
・What about the corking fee? (コーキングフィーはどうなってますか?
・Is there a corking fee? (コーキングフィーはありますか?)
のどれかを使って、事前にその金額の確認もお忘れなき様。
ではまた次回。