本連載では、マイナビニュースの姉妹サイトであるiPad/iPhone専門情報サイト「iPad iPhone Wire」より、オススメのiPad/iPhoneアプリを毎回ご紹介してまいります。面白そうだと思っていただけたら、ぜひダウンロードしてお試しください!
最近はメールや電話などで外国語を使う機会が増えてきた。「仕事で英語が必要だけど、英会話学校に行く暇もお金もない……」という方におすすめのアプリが、iPhoneで手軽に外国語の単語や文章を翻訳できる『NAVER翻訳App』。無料ながらも8カ国語に対応という、その実際の使用感や翻訳の精度を調べてみた。
翻訳結果は箇条書きで保存可能
『NAVER翻訳App』を起動させるとメモ帳のような画面が現れる。このアプリは一般的な翻訳サイトによく見られるような、ウィンドウで翻訳結果を表示する仕様にはなっておらず、一度翻訳した結果を箇条書きのリストにしてくれる。これなら一々メモしたりする必要がなく、気になったときに何度も見返せる。また、翻訳結果には『お気に入り』マークを付けてまとめて見ることも可能で、最大100件まで登録可能だ。仕様の全体としてはシンプルだがなかなか実用的なシステムとなっている。なお、『NAVER翻訳App』の対応言語は英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語の8カ国語であり、"日本語から日本語へ"の翻訳(?)も可能だ。
文章翻訳はやや苦手?
気になるのはやはり翻訳の精度だ。筆者はまず和英翻訳を試してみた。"〆切"や"正月"など、英単語は全く問題なく翻訳してくれたが、文章を英語に直す点ではやや不安が感じられた。「お食事でもどうですか?」の「でも」の部分に対して「even(~でさえ)」が訳出されており、「How about even a meal?(食事でさえも食べませんか?)」という奇妙な文章ができてしまった。英和翻訳に関しても同様で、単語レベルでは非常にレスポンスも早く、正確に翻訳してくれたのだが、文章になるとやや苦手なようだ。「It's just another story.(そんなのよくある話だよ。)」と試しに入力してみると、「それは、ちょうどもう一つの物語です。」という、直訳調の意味の違う文章に翻訳されてしまった。全体として、文章の文脈に合わせた単語の翻訳はやや苦手であるようだ。
無料翻訳アプリとしてのコストパフォーマンスは十分
このアプリの使い方として、文章を翻訳させてそのまま英会話などで使う、というのはちょっと難しそう。ただし、単語の翻訳はあてにできそうだし、使い勝手の良さと翻訳レスポンスの早さ、予測翻訳といった機能を加味すれば、無料の翻訳アプリとしては十分な機能だと思える。ちょっと調べ物をするときに知らない単語を手軽に検索するときなど、さまざまな場面で活躍できそうだ。
(提供:iPad iPhone Wire)