iPhone 3Gに搭載されているカメラ機能は、国内の一般的な携帯電話に搭載されているカメラと比較すると、少々暗めに写り、シャープネスに欠ける傾向の写真に仕上がることがある。そこで今回は、満足のいかない写真を手軽に編集できる、定番の画像編集ツール「Photogene」を紹介しよう。
Photogeneは画像編集のみならず、吹き出し (日本語フォント対応)を画像に埋め込むことができ、写真や画像にメモを追加できる秀逸なソフトだ。
ソフト名 | Photogene |
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バージョン | 1.6 |
作者 | Orner Shoor |
カテゴリ | 写真 |
種別 | シェアウェア |
動作環境 | iPod touch、iPhone(iPhone 2.0以上) |
ファイルサイズ | 1MB |
価格 | 350円 |
さまざまな画像編集機能を搭載
まずは、Photogeneの起動画面から「新規画像の編集」を選択してみよう。すると、「写真」に含まれている「写真アルバム」から画像を選択して読み込める。画像を読み込むと、縦位置・横位置、いずれの操作画面においても、画面左側に各種機能のアイコンが次の順番で並ぶ。
- 「トリミング」(Crop Mode)
- 「画面回転」(Rotate Mode)
- 「シャープネス」(Sharpen Mode)
- 「色調補正」(Color Adjustment Mode)
- 「吹き出し」(Symbols Mode)
- 「フレーム」(Frame Mode)
- 「アンドゥ」(Undo)
- 「リドゥ」(Redo)
- 「セーブ」(SaveButton)
スナップ的に撮影しがちなiPhoneだと、撮影した画像から求める被写体だけを切り出したい場合があるだろう。そんな時に便利なのが「トリミング」機能。現状では数値によるサイズ指定などはできないが、アスペクトを気にせずに求める対象だけを切り出せる。
同じようにスナップでは、水平が傾いた写真になってしまうこともある。そこで活躍するのが「画面回転」機能だ。画像の回転、上下・左右の反転はもちろん、傾き修正のスライダーによる傾きの微調整も可能だ。
また、オートフォーカス機能が搭載されていないiPhoneのカメラは、全域でピントが合うパンフォーカス。マクロ撮影を除いてピンボケがあり得ないメリットがあるが、少々シャープネスに欠ける感が否めない。そこで「シャープネス」を使い、カチッとした写真に仕上げる。
色調補正機能も搭載
手軽な画像編集ツールとは言っても、「色調補正」として、レベル(自動調整機能付き)・色温度・彩度の調整機能が搭載されている。例えば、夕焼けを撮影した時に、肉眼での印象と実際の写真が大きく異なることがある。ここで活躍するのが「色調補正」だ。
また、レベル調整などの一般的な調整機能の他にも、「セピア」や「暗視」などの特殊効果(エフェクト)も用意されている。
吹き出しを使い、画像にメモを埋め込む
買い物の最中に見つけた面白いものを撮影したり、旅先でこんな名所に行ってきました!といった近況報告で、画像にコメントを埋め込みたいことがある。そんな時は、Photogeneの「吹き出し」(Symbole Mode)機能で、アンチエイリアスの掛かった綺麗なフォントを使い、綺麗な吹き出しを画像に埋め込むといい。
既存の画像への編集結果はすべて別ファイルとして保存されるため、オリジナルへの影響はない。アンドゥ・リドゥ機能も用意されているので、試行錯誤しながら編集できる。後は満足した画像が完成した時点でセーブすれば、「写真」の「カメラロール」に保存される。
キャプチャ画像だと味気ないので、「フレーム」機能で画像の回りにフレームを付加することもできる |
画像編集を完了。編集結果を保存すると、「写真」の「カメラロール」に、元画像とは別に新たな画像として保存される |
使い方次第で便利な画像編集ツール
Photogeneの機能を駆け足で説明したが、気になった機能をぜひ試してほしい。特に吹き出し機能は、さまざまなシチュエーションで活用できる機能だ。例えば、待ち合わせの際に、現在地の周辺を表示した「マップ」画面にコメントを埋め込んで、相手の携帯にメールするなど、多様な活用が可能だろう。
なお、Photogeneの起動画面には、「新規画像の編集」「前回のセッションを継続」「参考情報(英語)」の項目が用意されている。例えば、画像編集中にスケジュール問い合わせへの対応で、編集作業を中断してカレンダーを起動せざるを得ない時もある。そんな場合でも、この「前回のセッションを継続」のおかげで、ホームボタンを押して作業をいったん中断しても、後で編集作業を続けることが可能なのだ。