本稿では、ソフトバンクが提供するキャリアメール「MMS」用の迷惑メールブロック機能の個別設定について詳しく紹介している。

前回、「なりすましメール」について解説したが、一点補足しておく。なりすましメールを拒否した場合、メーリングリストや転送メールなどが受信できなくなってしまうことがある。このような場合には「なりすまし救済リスト」を利用しよう。

個別設定を利用
-その2-「なりすまし救済リスト」

「なりすまし救済リスト」は3件まで設定が可能だ。転送元メールアドレス(ToまたはCcのアドレス)やメーリングリストのメールアドレスを指定できるほか、メールヘッダー内の宛先(To・Cc)、送信元(From)、件名(Subject)以外の項目に含まれる文字列を指定することも可能だ。

「救済リスト」を利用したい場合には、「なりすましメール」の「受け取らない(受信拒否設定する)」のすぐ下にある「救済リストを設定/確認する」をタップする

救済リストの設定画面が表示される。「指定する文字列」にメールアドレスまたは、ヘッダーに含まれる任意の文字列を入力する。メールアドレスを入力した場合は「救済リストの種類」で「転送設定/メーリングリストアドレス」をタップして選択。文字列を入力した場合は「ヘッダー内フリーワード」をタップする。また、有効/無効をタップすることで、設定の有効・無効を切り換え可能だ。設定が終わったら画面下部の「次へ」をタップ

変更内容の確認画面が表示されるので「設定する」ボタンをタップすれば設定は完了だ

続いて、「ともだちメール安心設定」と「未承諾広告メール」の設定だ。

個別設定を利用
-その3-「ともだちメール安心設定」

ともだちメール安心設定は、携帯電話のアドレス帳データをソフトバンクの用意したサーバー上にバックアップする「S!電話帳バックアップ」機能と連動して、登録済みメールアドレスを優先的に受信できる機能だ。しかし、iPhoneは「S!電話帳バックアップ」に対応していないため、「ともだちメールを優先受信する」または「設定しない」に設定しておく必要がある。

個別設定項目の中から「ともだちメール安心設定」を探し、「『ともだちメール』のみ受信する」以外が選択されていればOKだ。基本的に「『ともだちメール』を優先受信する」に設定しておけばよいだろう

個別設定を利用
-その4-「未承諾広告メール」

未承諾広告メールは、メールの件名に「未承諾広告※」という文字列が含まれているメールを受信拒否する機能。これは、消費者が受信を希望していない広告メールを送信する場合には、件名に「未承諾広告※」の文字列を入れることが日本の法律で義務付けられていることを利用した機能だ。特に理由がなければ、有効にしておこう。ただし、海外からの迷惑メールには効果はない上、法律違反の迷惑メールには効果はないので、過度な期待は禁物だろう。

個別設定項目の中から「未承諾抗告メール」を探し、「受け取らない」または「受け取る(このフィルタを使わない)」をタップ

画面をスクロールして、一番下にある「次へ」ボタンをタップ

「かんたん設定」の時と同様に変更内容の確認画面が表示される。内容に問題がなければ、画面下部の「設定する」ボタンをタップすれば、設定は完了だ

次回は、メールの本文にURLが含まれるメールの設定「URLリンク付きメール」と、指定したメールアドレスや電話番号の受信設定「受信許可・拒否設定」について解説する。