iPhoneで撮ったたくさんの写真、どのように活用していますか? 最初から入っている『写真』アプリでもある程度の編集やシェアは可能ですが、『iPhoto』を使えばより詳細な編集や大量の写真の整理、アルバム印刷が手軽にできます。iPhotoは、『iMovie』等と同じく昨年11月以降に購入したiOSデバイスなら無料で利用が可能。写真アプリだけではイマイチ機能不足だと感じている方は、ぜひ試してみてください。
画面の基本
iPhotoを起動すると、画面下部に「写真」「アルバム」「プロジェクト」のタブが表示されます。「写真」は、iPhone本体に保存されている画像を時系列で表示。「アルバム」は写真アプリで作成したアルバムの他、iCloud上に保存されているもの、iPhotoでマークやタグ付けしたものを自動的に整理して表示。「プロジェクト」はiPhoto上で新たにスライドショーや印刷用のアルバムを作成する機能です。
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「写真」タブではiPhoneに保存されている写真を一覧表示。右端をホールド(長押し)→上下ドラッグで高速スクロールができます |
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「アルバム」タブでは写真アプリのアルバムの他、iPhoto上のお気に入りやタグが自動的にまとめられて表示 |
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「プロジェクト」はiPhoto上でスライドショーや印刷製本が可能なフォトブックを作成する機能。詳細は別の機会に |
それぞれのサムネイル一覧から写真を選択すると、上下にツールが表示されます。
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上部のメニュー 1)画像一覧表示に戻る 2)全画面表示切り替え 3)シェアボタン 4)ヘルプボタン 5)画像補正前/補正後表示切り替え 6)オプション 7)サムネイルの表示領域を広げる/狭める |
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下部のメニュー 1)ツールボタン(タップして編集ツールを表示) 2)自動補正ボタン 3)フラグを追加 4)お気に入りに追加 5)タグを付ける 6)写真のEXIF情報を見る |
ここまでできる、編集機能
カメラロールやアルバムから写真を選んで、加工や補正を加えることができます。写真アプリでも簡単な加工や補正は可能ですが、iPhotoではそれぞれの機能にサブメニューがあり、かなり細かな微調整ができることが特徴です。
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編集ツールメニュー 1)閲覧モードへ(編集ツールを隠す) 2)トリミング(切り抜き)と傾き補正 3)露出(明るさ調節) 4)カラー(彩度やホワイトバランス調整) 5)ブラシ(部分的なシャープやぼかし、赤目補正など) 6)エフェクト
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それぞれの使い方・サブメニューの調整方法をご紹介します。
トリミングと傾き補正
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枠線の辺または角をスライドさせて切り抜くエリアを指定。カギをロックすると縦横比が固定されます |
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画像をホールド→ドラッグで、枠内に入れる画像の位置を微調整 |
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オプションメニュー。切り抜きの比率を指定やリセット |
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下部の角度計を左右に回して傾き補正 |
露出
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画面上でホールド→上/下ドラッグで全体の明るさを補正 |
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画面上でホールド→右/左ドラッグでコントラストを補正 |
カラー
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1)全体の色の鮮やかさを補正 2)風景用:空の明るさ・鮮やかさを補正 3)風景用:緑の明るさ・鮮やかさを補正 4)全体を暖かみのある色/クールな色に補正 5)ホワイトバランス |
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色補正はスライダを左右にドラッグして調整 |
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ホワイトバランスは照明の種類別のオプションを選択するか、カスタム補正で基準にしたい部分をタップ 1)オリジナル 2)照明の種類別オプション 3)カスタム補正:スキントーン(基準にしたい肌の部分をタップ) 4)カスタム補正:グレイトーン(基準にしたい白またはグレーをタップ) |
ブラシ
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補正の種類を選びます |
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画面をなぞると補正されます |
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エッジ検出をオンにすると、最初に触れた部分と同じ色味のエリアだけ補正されます |
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オプションで補正の適用量(強さ)なども調整可能。「すべてを解除」で元に戻す |
エフェクト
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写真に様々な効果を加えます。9種類のグループそれぞれに複数のエフェクトが含まれ、さらにエフェクトの強さを調節できます |
エフェクトの一例です。
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インク:種類を選び、画像の上を上下ドラッグでテクスチャの強さ、左右ドラッグで彩度を調節 |
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ビンテージ:フィルム風やトイカメラ調などの色補正は上下ドラッグで強さを調節。周囲を暗くする「ビネット効果」は二本指でドラッグして範囲を調節 |
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アート:おもちゃ風にする「ティルト・シフト」やペイントタッチなどの加工 |