この夏、海外旅行に行かれる予定のみなさん、お手持ちのiPhoneはどのように使う予定ですか? 通話はほとんど使わないという方でも、メールやブラウザ、SNS、マップなどを使うなら、データ通信が必要になります。
現在、どのキャリアでも海外の携帯電話会社との提携による海外パケット定額サービスを提供しています。ただし、うっかり提携以外の会社の回線に接続されてしまうと、定額でなく従量で高額な利用料を請求されてしまうことになるので、事前に使い方を調べておきましょう。
海外パケット定額サービスの使い方
海外パケット定額サービスは、キャリアが指定する通信会社の回線を使う事で、モバイルデータ通信を定額で使えるというものです。料金はいずれのキャリアも、通信量約25MB程度までは0~1,980円/日、それ以上は2,980円/日となっています。利用する際には、行き先がサービス対象エリアに含まれているかどうかを確認しておきましょう。なお、海外通信会社の回線を使う(=ローミング)の設定はキャリアによって多少異なります。各キャリアのサービス内容や使い方は下記のリンクから確認できます。
ソフトバンク
ソフトバンクは、利用するパケット定額対象事業社を手動で設定する必要があります。飛行機に乗る前にいったんモバイルデータ通信をオフにしておき、目的地に到着したら事業者を選択します。利用申し込みは必要ありません。設定方法はこちらから。
au
auは自動的にパケット定額サービス事業社に接続されますが、渡航前に端末の「ローミングエリア情報(PRL)」を更新しておく必要があります。こちらも利用申し込みは必要ありません。PRLの更新方法はこちらのページ、海外に到着した時の設定はこちらのページから。
NTTドコモ
NTTドコモでは、事前に国際ローミングサービス「WORLD WING」の利用申し込みが必要です。申し込みは電話やネット、ドコモショップ、空港のドコモカウンターなどから。55カ国でWi-Fiスポットが使える「WORLD WING Wi-Fi」も利用できます。
また、利用開始から24時間の定額制で利用できるパケット定額サービス「海外1dayパケ」も提供中。料金は対象国・エリア別に980円~1,580円と「海外パケ・ホーダイ」よりも安く、24時間経過後は自動的にパケット通信が停止されるので、使いすぎる心配もありません。ただし、使用量が30MBを超えた場合は通信速度が送受信時最大16kbpsに制限されるので、大量のデータ通信が必要な場合は「海外パケ・ホーダイ」を使用したほうが良いでしょう。
海外パケット定額サービス使用時の注意
日数計算は日本時間が基準
どのキャリアも料金は1日単位になっていますが、この課金は現地時間でなく日本時間の0:00~23:59が基準になっています。現地で数時間しか使っていなくても、日本の日付が変われば1日分ということになるのでご注意を。現地到着後数時間で日本の日付が変わる場合、すぐに通信の必要がなければフライトモードのまま日本の日付変更まで待てば、1日分おトクになります。
モバイルデータ通信での自動データダウンロードをオフに
App StoreやPodcastなど、アップデートされたデータを自動的にダウンロードする機能のあるアプリは、自動ダウンロードにモバイルデータ通信を使わないよう設定しておきましょう。
音楽や映像はダウンロードしていく
iTunes Storeのミュージックをダウンロードしたり、YouTubeの動画を視聴すると、通信量がとても多くなってしまいます。旅行中に音楽や映像を楽しみたい場合は、あらかじめiPhoneにダウンロードしておきましょう。