前回はPagesの基本的な使い方についてご紹介しました。PCや他のiPhone、iPadなどとファイルを共有したい場合は、Numbersと同じ方法が使えます。コピーを送信する場合は、Pages、PDF、Wordのほか、e-pub形式も選択できます。

共有はツールボタンから

「コピーを送信」では4つの形式に対応

また、文字のスタイル設定や、画像・表などの挿入メニューもだいたい同じなので、こちらの回を参考にしてください。

文字だけでなく、「レイアウト」では段組み・行間の調整も

写真、表、テキストボックスなどをタブで選択

このように、共通している部分も多い二つのアプリですが、PagesにあってNumbersにはない機能があります。それが今回ご紹介する「トラッキング」と「書類設定」です。

変更履歴を残せる「トラッキング」

部署やチーム内でファイルを共有し、内容の確認や訂正を行う場合、どの部分がいつどのように変更されたのかを確認できないと、最終版の管理に問題が起こります。それを防ぐために、変更された内容を記録するのがトラッキング機能です。

この機能は、誰かが一部を変更するとその内容を記録し、色を付けて分かるようにしておくというもの。変更内容はすぐに反映されるのではなく、保留の状態になり、元々の制作者がそれを「承認」することで初めてファイルに上書きされます。

ツールボタンをタップ

「変更のトラッキング」を選択

「トラッッキング」をオンにする

「表示」という項目に三つの選択肢があります。これらは表示方法が異なるだけで、記録されている内容は同じ。変更が多くて読みにくければ「最終版」にするなど、随時切り替えることが可能です。

マークアップ

削除された文章、追加された文章を表示

削除部分なしでマークアップ

追加された文章を表示

最終版

承認済みと同じ見た目で仮表示

マークアップの内容を反映して上書きするには、マークアップをタップし、下部のウィンドウで「承認」を選択します。「拒否」を選択すれば、変更前の内容に戻ります。

変更内容を反映するには「承認」を選択

マークアップがある状態でトラッキングを停止すると、全てのマークアップを一括で承認することができます。

ツールからトラッキングをオフに

マークアップの一括承認/拒否が可能

ヘッダ・フッタやテンプレートを編集する「書類設定」

会社のロゴやページナンバーなど、書類全ページに共通で入れたいものは「書類設定」で編集が可能です。

ツールメニューから「書類設定」を選択

タップしてヘッダ・フッタの編集、余白の調節が可能。挿入メニューで、写真、表、テキストボックスの追加も

ここで設定した内容が全ページに反映されます