1回目、2回目では、『Numbers』の基本的な機能やフォーム入力の使い方をご紹介してきました。しかし、入力したデータはiPhoneに入れっぱなしではなく、パソコンに送って活用するケースが多いでしょう。今回は、iPhoneとパソコンとのファイルのやり取りについてご紹介します。

Numbersで作ったファイルをパソコンで開きたい

iPhoneで作成したNumbersのファイルは、iCloudと同期されています。それをパソコンで開くには、ブラウザからiCloud.comにアクセスするのが最も簡単。iCloudとは、Appleが提供するネット上のデータ保存サービスのこと。PCブラウザからここにアクセスすると、NumbersをはじめiWorkアプリが無料で提供され、保存されたファイルの内容はiPhoneと常に同じ状態に保たれる仕組みになっています。ただし、ブラウザ上のiWorkはベータ版のため、動作が多少重かったり、日本語入力がスムーズでない場合があるので、主に確認・閲覧用に使うのがおススメです。

iPhoneで作ったNumbersファイルをパソコンで開く方法

ブラウザで自分のiCloud.comにログイン。Numbersを開きます

サムネイルをダブルクリック

ファイルが別ウィンドウで開き、閲覧・編集できます

右クリックでダウンロードも可能。PDFやExcel形式で保存できます

Numbersで作ったファイルを他の人に送りたい

自分で使うだけでなく、他の人にファイルを送りたい場合は、iCloud上の保存場所=URLを相手に知らせます。ただし、オンライン上で共有した場合は、一つのファイルを知らせた人全員が閲覧・編集できることになります。iPhoneのNumbersで開くと入力が自動保存されるので、意図しない上書きには要注意です。

URLで共有する方法

送りたいファイルを開き、右上のツールボタンから「共有とプリント>iCloudでリンクを共有」を選択
URLを送る方法を選びます。今回は「メール」を選択
宛先を入力して送信

ファイルを受け取った側は、リンク先のファイルを直接開くか、コピーをダウンロードして開くかを選択できます。

ひとつのファイルをオンライン上で共有、またはコピーをダウンロードから選択

また、ファイルをメールに添付して送ることも可能です。

メールに添付して送る方法

画面右上のツールボタンから、「共有とプリント>コピーを送信」を選択

ファイル形式を選択。ExcelやPDFにもできます

宛先を入力して送信

送り先がiPhoneやiPadなら、手軽なAirDropもおススメです。

パソコンのファイルをiPhoneで開きたい

逆に、Excelなどで作った表をパソコンからiPhoneへ送りたい場合はどうしたら良いでしょうか。Numbersで開くなら、最も簡単なのはメールに添付して自分のiPhone宛に送る方法。受信した添付ファイルのプレビューから、簡単にNumbersで開けます。また、DropboxやGoodReaderなどで一度開いたファイルを、Numbersに送ることもできます。

メールの添付から開く

メールを受信したら添付ファイルのアイコンをタップ

プレビュー画面で、右上のシェアボタンをタップ

「Numbersで開く」を選択

Numbersが起動し、ファイルが保存されます

レイアウトが崩れる場合もあります

Dropboxから開く

ファイルを開き、シェアボタンをタップ

「このアプリで開く」をタップ

「Numbers」を選択。他のアプリでも同様にシェアボタンから開けます