昨年の10月以降に新しくiPhoneやiPadを購入された方、iWorkやiLifeのアプリはもう使っていますか? 通常なら500~1,000円するアプリが無料になるので、せっかくだから試してみては?

iWork、iLifeって?

iWorkとは、Appleが提供する表計算やワープロなどのビジネス系ソフトのグループのこと。iLifeは、映像や音楽などエンターテインメント系ソフトのグループです。もともとMac版で長い歴史のあるソフトで、その後iPhoneやiPadの登場に合わせてiOS版も提供。それが、昨年新型iPhone/iPadが発表されたタイミングで、新しく購入されたiOS端末では無料で利用できるようになったのです。

新しく購入した端末でApp Storeを開くと、無料で利用できるアプリの案内が

これらのアプリは、一度購入すればiPhone版もiPad版も使える「ユニバーサルアプリ」といわれるもの。つまり、新しくiPhoneを買えば旧型のiPadでも、新しくiPadを買えば今使っているiPhoneでも、これらのアプリを無料で使えるというわけです。これは使わなくてはもったいない!

新しくiPadを買ったら、iPhoneでも無料で使用可能!

Numbersの基本操作

今回はまず、表計算アプリ『Numbers』から使ってみましょう。最初に起動すると、iCloudとの連携を承認する画面が表示されます。後々便利な事があるので「iCloudを使用」を選択し、次へ進みます。

Numbers初回起動時に表示されるiCloud連携の確認画面

ここではごく簡単な「棚卸表」を作りながら解説していきます。まず、「新規作成」をタップして、新しいファイルを作成。多数のテンプレートが表示されますが、今回はプレーンな画面の「空白」を選択します。

Numbersで作成したファイルが保存される場所。「新規作成」で新しいファイルを作成

家計簿からビジネス向けまで多数のテンプレート。「パーティプラン」などアメリカらしいものも

画面の移動とセルの選択

画面の表示サイズはピンチイン/アウトで変えられます。上下・左右へはスクロールで移動。セルの選択はタップやドラッグで。これは『Microsoft Excel』の操作に似ていますね。

ピンチイン/アウトで表示サイズを変更。上下左右はスクロールで

文字や値を入力する

セルを2回タップすると、文字入力欄とキーボードが表示されます。入力フォーマットは入力欄の下にあるボタンで変更が可能(数値・時刻/期間・テキスト・関数)。この他、メニューボタンから通貨・割合・チェックボックスなども選択できます。入力が終わったら、緑のチェックマークをタップします。

キーボードは入力フォーマットに合わせて変わります

設定メニューから「形式」でその他のフォーマットにも対応

関数を入力する

簡単な掛け算を入力します。これも基本はExcelと同じです。この他、合計や平均などのよく使われる関数は、キーボードの関数入力キーから選択して簡単に入力できます。

E2セルを選択してフォーマットを「関数」に

C2、キーボードの「×」、D2の順にタップ。緑のチッェックマークをタップして完了

関数入力はキーボードから呼び出し

カット/コピー/ペースト

セルのコピペ操作はポップアップメニューから行います。値の入力されたセルを選択すると、0.5秒くらいでポップアップが出るので、ここで操作を選びます。

セルを選択するとポップアップが。ここから操作を選択します

オートフィルで連続入力

先ほど入力した関数を同じ列に続けて入力します。この時に便利なのが、オートフィル機能。上記のポップアップメニューの続きに入っています。小さい画面で少々操作がやりにくいのですが、何度か試すとコツが掴めます。

セルを選択し、ポップアップが出たら右端の三角をタップして続きへ(反応エリアが狭いので注意)

「オートフィル」を選択

セルの周囲に表示された枠線を、オートフィルしたい方向へドラッグ

計算式が入力されました

行・列を追加

行を増やしたい時はこの方法で。入力しながらのEnterで1行ずつ追加していくこともできます。

左端スクロールバーの下にある「=」を下へドラッグ。列の場合は上にあるスクロールバーの右端を伸ばします

次回は、iPhoneの狭い画面でも快適に入力できるようになる「フォーム」の使い方をご紹介します。