10月23日、iOS 7.0.3のアップデートが公開され、新しく「iCloudキーチェーン」という機能が使えるようになりました。ブラウザで入力が必要なID・パスワードやカード番号などをまとめて記憶してくれる機能で、他のiOSデバイス(iPadやiPod touch)やMacと、iCloudを通じて共有できるのが特徴。最初に設定しておけば、後はカンタンです。

iCloudキーチェーンの仕組み

「iCloudキーチェーン」は、ざっくり言えばiCloud上にある共通の「カギ置き場」のようなもの。カギ(=WebサイトのID・パスワードなど)の使用権を与えられた端末がここでカギを借り、Webサイトへのログインなどに使えるようになっています。

iCloudに保存された情報を、許可された端末のみで使うことができる

iCloudキーチェーンの使い方

iCloudキーチェーンうを使うには、iOS 7を入れた端末で、使用の設定を「オン」にする必要があります。オンにする方法は、(1)iOS 7のアップデート時に設定、(2)後から「設定」の項目を開いて設定の2種類があります。

いずれの場合も、SMSを受け取れる電話番号の登録が必要です。他の端末からiCloudキーチェーンの使用を申請する際、Appleから送信される「iCloudキーチェーン確認コード」を受信することで、本人確認が行われます。通常は現在使っているiPhoneの番号で大丈夫です(「日本(+81)」となっていますが、下の欄は通常国内で使用する形でOK)。

OSアップデート時にオンにする方法

「設定」の「一般>ソフトウェアアップデート」からiOS 7.0.3をインストール

OS本体のアップデートが終わると、いくつかの設定をする画面が始まります

「iCloudキーチェーン」の画面が出たら、「iCloudキーチェーンを設定」を選択

iCloudキーチェーンを他の端末と共有する時の"合言葉"になる「iCloudセキュリティーコード」(数字4ケタ)を設定。「パスコードを設定」を選択すると、iPhoneのロック解除用パスコードが自動的に設定されます

本人確認に使用される電話番号を入力して完了

「設定」からオンにする方法

「設定」から「iCloud>キーチェーン」を開く

「iCloudキーチェーン」をオンに

Apple IDのパスワード確認

「iCloudセキュリティーコード」(数字4ケタ)を設定。「パスコードを設定」を選択すると、iPhoneのロック解除用パスコードが自動的に設定されます

パスコードを確認

本人確認に使用される電話番号を入力して完了

ブラウザ側の設定

どちらかの方法でiCloudキーチェーンを設定したら、次にブラウザ側も設定します。

「設定」から「Safari>パスワードと自動入力」を開く

「ユーザ名とパスワード」をオンに。クレジットカード番号も保存できます

以上の設定を完了すると、ブラウザでID・パスワード、およびクレジットカード番号を入力した際に、iCloudキーチェーンにその情報が保存されます。

一度入力すれば、今後は自動的にID・パスワードが入力される

次回は、iCloudキーチェーンを他の端末と共有する方法をご紹介します。