iPhoneのバッテリー残量がピンチでモバイルバッテリーもない。そんな時、他のiPhoneから少しだけ分けてもらえたら…と思いますよね。iPhone同士なら、ケーブルをつないでバッテリー残量の多い方から少ない方へ充電を「おすそわけ」することができます。

なお、iPhone同士の充電はAppleが公式にサポートするものではありません。損害があった場合に当記事は一切の責任を負いませんのでご了承ください。

iPhoneからiPhoneへ「おすそわけ」充電する方法

USB-Cコネクタを持つiPhone同士なら、ケーブルでつなぐだけで充電のおすそわけができます。ただし、充電はバッテリー残量の多い方から少ない方への一方通行に限られます。

  • USB-CコネクタのiPhone同士をケーブルで接続。自動的にバッテリー残量が多い方から少ない方へ給電されます

おすそわけ充電の注意点(1)充電に時間がかかる

iPhoneは、一定の規格の充電アダプターを使うと急速充電ができ、短時間でバッテリー残量を回復させることができます。しかし、iPhoneおすそわけ充電では急速充電はできません。テストしたところ、10分間で2%程度おすそわけされる程度でした。あまりあてにするのは禁物のようです。

  • iPhone 15 ProからiPhone 15 Plusへの充電は、10分間接続して2%

おすそわけ充電の注意点(2)充電が自動的に止まらない

おすそわけ充電は、始まると途中で自動的に停止せず、給電側のバッテリーがなくなるまで続いてしまいます。ある程度「おすそわけ」ができた段階でケーブルを抜くのを忘れないようにしましょう。

LightningのiPhoneへはUSB-Cからの一方通行

USB-CのiPhoneから、LightningのiPhone(iPhone 14シリーズ以前)へも充電することができます。ただし、逆はできません。バッテリー残量にかかわらずUSB-CからLightning側へ一方通行で給電されてしまうので、ご注意ください。

  • USB-CとLightningとの接続でもOK。逆は充電不可。必ずUSB-CからLightningの方向へ給電されます

その他のデバイスには充電できる?

Apple Watch用の充電器を接続すれば、iPhoneからApple Watchへ充電することができます。

  • USB-CコネクタのApple Watch充電器を使って、iPhoneからApple Watchへおすそわけ充電が可能

iPadに接続した場合は、iPadからiPhoneへの一方通行になります。MacとiPhoneを接続した場合も同様です。

  • iPadとiPhoneを接続すると、必ずiPadからiPhoneへ給電されます