WWDCで行われた新しいiOSに関する発表は、後に続いたApple Intelligenceの話題にかなり持って行かれてしまいました。ただ、それ以外にも見た目や普段の使い勝手に関わる変更が多数あるので、今回はそれらをまとめてご紹介します。
ホーム画面・ロック画面のカスタマイズ
ホーム画面では、アプリアイコンを任意の位置に配置できるようになり、「ダークモード」では黒ベースの配色に。また、特定の色合いに統一することも可能になります。Androidではかなり以前からあった機能ですが、iPhoneのホーム画面もだいぶ個性化が進みそうです。
コントロールセンターのカスタマイズ
コントロールセンターはカスタマイズの自由度が大幅に向上。複数ページ使用できるようになり、グループごとにページ分けしたり、アイコンのサイズを変更したり、他社製アプリのアイコンも配置可能になるなど、自分のやりたいことに合わせた柔軟なカスタマイズが可能になります。
また、ロック画面下部のコントロール(フラッシュライトとカメラ)もカスタマイズが可能に。別の機能を配置したり、削除したりできます。これで、いつの間にかフラッシュライトが点灯してしまう事態を避けられるようになります。
「写真」は過去最大のデザイン変更
ライブラリのグリッド表示が定番だった「写真」の画面も大きく変わります。上部はこれまでと同じグリッド表示ですが、下部には「最近」「ピープル」「メモリー」などのコレクションを表示。撮って溜めるだけでなく、思い出を楽しむ側面が強化されています。
さらに、編集機能には「クリーンアップ」ツールが追加され、画面上の不要な被写体を簡単に、違和感なく削除することが可能になります。
「メッセージ」は絵文字やエフェクトで個性的に
メッセージには、文字スタイル(太字、斜体など)や、テキストのアニメーションエフェクト機能が追加されます。
長押しで反応を送れるTapback機能では、お好みの絵文字やステッカーも送信可能になります。また、時刻を指定した送信予約も可能に。お誕生日メッセージを日付変更と共に送信したり、朝イチで伝えたいことを前の晩に仕込んでおくといった用途に最適です。
さらに、Apple製デバイス以外とやり取りする場合に、従来のSMSやMMSよりもリッチなメディアを使うことができる「RCS」に対応します。
アプリロック
他の人が自分のiPhoneで特定のアプリを開くことを防ぐため、アプリに「ロック」をかけられるようになります。解除にはFace ID/Touch ID、またはiPhoneのパスコードが必要です。
さらに、アプリの存在自体を「非表示」にして隠すことも可能になります。非表示にしたアプリはAppライブラリの「非表示」専用フォルダに入れられ、ホーム画面には表示されません。
その他のアップデート
「Safari」もApple Intelligenceで賢く
「ジャーナル」は過去記事の統計を表示
「ゲームモード」でより精度の高いプレイが可能に
他にも、「カレンダー」では「リマインダー」のビューが統合され、イベントとタスクを一覧できるようになります。「パスワード」が独立したアプリとして提供され、Windowsでも使用が可能に。また、「メモ」では計算式が使えるようになり、入力した方程式がその場で計算されます。