iOSの「メモ」アプリは、PDFの作成・保存が手軽にできて、ビジネスや日常生活での書類整理に便利です。iOS 17では、その埋め込みPDF機能が地味に強化されました。PDFビューアとしても、活用の機会がさらに増えそうです。

埋め込んだPDFをメモ上で閲覧する

これまでメモに埋め込まれたPDFは、タップすると閲覧画面が別に開いて表示される仕組みでした。それが、iOS 17ではメモの画面上でそのまま閲覧できるようになりました。サムネイルも表示されるので、複数ページのPDFでも手早くみたいページへ移動できます。

  • 「メモ」に埋め込まれたPDF。タップして開かなくても、メモの画面上で直接全ページを閲覧可能になりました。右上のサムネイルアイコンをタップすると、サムネイルの表示／非表示を切り替えられます

PDFを編集する

メモ上でPDFのページを追加・削除したり、向きを回転させたり、ページの順番を入れ替えたりすることができます。

  • サムネイルの［…］をタップ。メニューを選択すればページの回転、挿入、削除ができます。また、サムネイルを長押し→ドラッグで、順序を入れ替えることができます

また、ペンやマーカーツールを使った書き込みも可能です。

  • 画面下部にあるマークアップツールのアイコンをタップ。ツールが開いたらペンやマーカーを選択し、PDFに書き込みます。書き込みが終わったら［完了］をタップします

さらに、書き込んだPDFをメール、メッセージ等のアプリで共有したり、「ファイル」などのストレージに保存することが可能です。

  • ファイル名の右側にある「ｖ」アイコンをタップしてメニューを開き、「共有」をタップ。シェアシートが開いたら共有（保存）する相手先やアプリを選択します

「メモ」にPDFを埋め込む方法

メモでPDFを扱ったことのない方も、この機会に活用してみてください。メモにPDFを埋め込む方法をおさらいしておきましょう。

1）書類をスキャンして保存する

紙の書類、ノートなどをPDFにする方法です。メモアプリ上でカメラを使って書類を読み取り、保存できます。

  • メモの画面上でカメラアイコンをタップ→［書類をスキャン］をタップします。または、ホーム画面上の「メモ」アイコンを長押ししてもOK

  • カメラが開いたら、読み取りたい書類を画面に入れます。カメラが書類を認識すると自動的に撮影されます。複数ページを続けて読み取ることも可能です。スキャンが完了したら［保存］をタップします

2）Safari、メール、SlackなどのPDFを取り込む

Webサイトに掲載された資料や、メール、Slack等の添付ファイルをメモ上に保存できます。ここではSafariの例をご紹介しますが、他のアプリでも同様です。

  • Webページ上でPDFを開き、シェア（共有）ボタンをタップ。共有先から「メモ」を選択します

  • メモのタイトルを入力して［保存］をタップします。または［保存先］をタップして別のメモを選択し保存することも可能です