明けましておめでとうございます。

旧年中は当連載をご愛読いただきありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年はiPhoneのどんな部分に関心が持たれたのでしょうか。1年間の連載を振り返り、人気時のランキングをまとめてみました。

2022年「iPhone基本の『き』」連載読まれた記事ランキング

さっそくご覧いただきましょう。2022年に読まれた記事ランキングです。

iOS 16の新機能紹介が人気

ランキングの傾向を読み解いてみましょう。

全体的には、iOS 16の新機能紹介にアクセスが多いことがわかります。特に1位から3位まではiOS 16が独占しています。

1位の「クイックメモ」は、メニューに表示されても何のことだか想像がつきにくいのですが、使ってみるとちょっとした覚え書きに便利な機能です。あとで見たいWebページの一時保存にも最適。「メモ」の使いこなし度アップにぜひご活用ください。

  • クイックメモはさまざまなアプリから使えます。例えば、Safariのシェアメニューから「クイックメモに追加」を選択すると、開いているページのリンクをメモに貼り付け。通常の「メモ」を選ぶより手早く保存できる点と、あとで探しやすい点が特徴です

ちなみに9位「スマートフォルダ」も「メモ」アプリの新機能です。メモは根強い人気ですね。

2位の「壁紙のカスタマイズ」はこれまでになかった新機能です。Apple Watchの文字盤と同じように、iPhoneのロック画面がカスタマイズに対応し、さらに複数用意して切り替えて使うことが可能になりました。それが「集中モード」と連動する、という機能はちょっとわかりにくいかもしれませんね。改めて深掘りのしがいがありそうです。

  • ロック画面の時刻表示を細いフォントに戻すなら、画面を長押しして[カスタマイズ]をタップ。フォントの種類とカラーをカスタマイズ可能です。「絵文字」「アストロノミー」など、iOS純正の壁紙も多数用意されています

3位の「写真の切り抜き&コピペ」は、昨年英語版などに導入され、iOS 16になって日本語版でも対応した機能です。写真の中の人物や動物など、中心となる被写体だけを切り抜いてコピーし、メッセージやメール、その他のアプリに貼り付けることができます。特別なアプリは必要なく、Webページやメールの添付ファイルでも使えます。

  • 写真を長押しして被写体の輪郭が光ったら「コピー」をタップ。自動的に認識された領域のみがコピーされ、他のアプリにペーストすることができます

他にも、テキストの認識や翻訳など、機械学習による画像処理系が近年顕著にみられます。日本語版でも使えるようになってきたのがうれしいポイントでした。

じわっと追い上げる「困りごと」解決関連のTips

4位以下の注目は、こちらの2本です。

公開直後はそれほどアクセスを集めなかったものの、毎日それなりに訪問者があったために累積でランクインする形となった記事です。いずれも困りごとの解決系ですね。

  • iPhoneをPCに繋いで写真を取り込むと、最近のもの以外が取り込めない場合があります。これはiPhoneのストレージを節約するために、フル解像度の写真をiCloudに保存し、iPhone本体にはサムネイル(小さいサイズ)のデータのみ保存しているからです

  • イヤホンを使って音楽を聴いていたら、急に音量が小さくなって通知が読み上げられた、という経験はありませんか? Siriはうまく使えば便利ですが、お節介機能はオフにしておきたいですね

こんなふうに今すぐではなくても、皆さんの困った時にお役に立てれば連載企画として冥利に尽きるところです。

編集部おすすめは、500回記念スペシャル

当連載は、2022年5月14日に500回目を迎えました。それを記念して、過去のバージョンのスクリーンショットを集めたスペシャル回を掲載しました。iPhoneを長くお使いの方にとっては懐かしいカットがあるかもしれません。

  • 連載当初はなんとiOS 6。画面サイズもアイコンのデザインも全く違います

この数年、見た目上の変化は小幅になってはいるものの、機能を見ると着実に変化を続けていることがわかります。当連載も、iPhone・iOSの進化についていけるよう、今後も回数を積み重ねていきたいと思います。2023年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。