iPhoneの各種アプリ上で文字列を選択すると、「コピー」「調べる」などの操作メニューが表示されます。iOS 16では、このメニューが一部アップデートされました。非常に微妙な部分ではありますが、かゆいところに手が届く便利さで、使いこなし度アップにおすすめです。

メニューバーがスクロール可能に

メモ、Safariなど、各種アプリで文字列を選択すると、下図のようにメニューバーが表示されます。メニューバーには、見えていない部分にも項目が隠れています。従来はメニューバーの端をタップして隠れている項目を表示させていましたが、iOS 16では左右にスクロールできるようになりました。

  • Safariほか、さまざまなアプリで文字列を選択すると、メニューバーが表示されます。スクロールすると隠れている項目が表示されます

メニュー項目の機能と使い方

以下、メニューに並んでいる機能の使い方をご紹介します。iOS 16で新たに追加された項目もあります。なお、選択した文字列の内容によって表示されない項目もあります。

「コピー」

選択した部分をコピーします。他のアプリ等へペーストできます。

「すべてを選択」

ページ内のテキスト、画像などをすべて選択します。選択すると再度メニューが表示され、コピーが可能です。

「選択部分を検索」

  • 選択した文字列を同じページ内で検索します。そのページ内にある同じ文字列が検索され、ハイライト表示されます。上下矢印で前／次へ移動できます

「調べる」

  • 選択した文字列をSiriで検索します。アプリを移動せずに、Wikipediaの情報、辞書、ニュース等の情報を参照できます

「翻訳」

  • 選択した文字列を翻訳します。段落や長文の翻訳も可能です。再生ボタンをタップすれば、翻訳された文章が読み上げられます

「Webを検索」

  • 選択した文字列からSafariを開き、Web検索します。メール、メモなど、他のアプリからも直接Safariが開き、手早く検索が可能です

「イベントを作成」

日付・時刻を選択すると、メニューに「イベントを作成」という項目が表示されます。これは、カレンダーに新規イベントを作成できる機能です。カメラ／写真の文字認識を使えば、紙の書類やポスター等からのイベント登録も可能です。

  • 日付・時刻表時から新規イベント作成。Webページ等に書かれた日時が入力された場外で「新規イベント作成」画面が開くため手早く、入力ミスも防げます

「リマインダーを作成」

  • イベント作成と同様に、日付・時刻を選択してメニューからリマインダーを作成することも可能です

「“カレンダー”に表示」

  • 選択した日時のカレンダーが表示されます。新規イベント作成ではなく、その日の予定を確認したい場合に便利です

「ユーザー辞書」

選択した文字列をその場でユーザー辞書に登録できます。メールで届いた客先の担当者名や製品の名称などを手早く登録する、といった使い方に便利です。

「共有」

  • シェアメニューが開きます。選択中の文字列をそのままメッセージやLINEなどで送ることができます

新規クイックメモを作成

  • 選択した部分を新規クイックメモに保存します。コピー＆ペーストやシェアメニューよりも手早くメモを取ることができます