5G対応通信プランをお使いのみなさん、iPhoneのアンテナ表示が5Gだったのにすぐ4Gに切り替わってしまったり、途中で通信が途切れてしまったりすることはありませんか? 気になる場合は、5Gへの接続をオフにすることで回避できます。

エリア拡大で5G対応プランの自動適用も

携帯キャリア大手は2020年3月に5G通信の商用サービスを開始しました。当初はごく局所的だった通信エリアが徐々に広がり、現在はMVNO(格安SIM)でも自動または無料オプションで5Gへの接続が提供され始めています。

しかし、頻繁に4Gに切り替わったり、5Gに接続しているのに速いと感じない、または途中で通信が止まってしまう、といった経験はありませんか?

  • 5Gと4Gの切り替えが頻繁に起き、5Gの高速通信の恩恵が感じられないこともしばしば

実は、iPhone上に5Gと表示されていても一部では通信設備の関係で4Gと同じ周波数帯を利用しているエリアがあります。この場合は4Gと同じ通信速度しか出ません。

また、5Gの通信状態が悪くなると端末側で自動的に4Gの電波に切り替えて通信が行われますが、この切り替えがうまくいかずに通信が止まってしまうケースがあり、通信各社が対応を進めています(「パケ止まり」と言われています)。

5Gの電波は4Gに比べて建物などの障害物の影響を受けやすいこともあって、安定した高速通信のできる環境が整うまでは、まだ少し時間がかかりそうです。

  • 5Gのエリアマップを見ると、幹線道路、公園などの見通しの良い場所で比較的広いエリアが塗りつぶされていることがわかります。逆に、ビルの多い繁華街では塗り残しが目立ちます。(NTTドコモ2022年6月現在のエリアマップ)

あえて5Gをオフにし、安定した4Gを使用する方法

こういった場合、あえて5Gをオフにすることで安定した4G回線を使うのがよいでしょう。iPhoneが5Gの電波を探すムダがなくなるので、バッテリーの節約にもなります。iPhoneに「5G」表示が出ているのに通信が遅い・不安定な場合にお試しください。

  • 「設定」を開き、[モバイル通信]→[主回線]の順にタップ

  • [音声通話とデータ]をタップし、[4G]を選択します