前回ご紹介したように、新しいFaceTimeではURLを発行して参加者をミーティングに招待できるようになりました。今回は、通話中に役立つ画面共有やマイクモードなどの新機能をご紹介します。

iPhoneから画面共有

オンライン会議では画面共有機能を使ってWebページや書類を見ながら話すことがよくあります。FaceTimeにも新しくその機能が搭載され、iPhoneのアプリ画面やホーム画面を他の参加者に見せることができるようになりました。

  • 通話中の画面をタップし、上部にメニューが表示されたら右端の[コンテンツを共有]ボタン→[画面を共有]の順にタップ。カウントダウン(3秒)が始まったらFaceTimeを閉じてホーム画面へ(通話は切れません)

  • 左上に紫のマークが出ていれば画面共有中。アプリを開く、閉じるなど、画面上の操作がそのまま相手に共有されます。共有を停止するには、画面をタップして上部のメニューから[コンテンツを共有]ボタンをタップします。

画面共有された状態の画面

  • 通話相手から画面共有されるとこのように見えます。タップすると全画面表示に。通話相手をタップすると元に戻ります

ただし、SharePlay非対応のイヤホン・ヘッドホンを接続していると、画面共有をすることも、共有された画面を見ることもできないのでご注意ください。また、参加者全員がiOS/iPadOS 15.1以上であることが必要です。

マイクモード

通話中にマイクモードを変更して、周囲のノイズを低減したり、通常モードではマイクに乗らない音楽や反響音・環境音を拾ったりすることができます。対応モデルはiPhone XS/XR以降です。

  • 通話中にコントロールセンターを開き、「マイクモード」をタップ。[声を分離]または[ワイドスペクトル]を選択します。コントロールセンターを閉じて通話に戻ります

各モードの違いは下記のとおりです。 - 「声を分離」周囲のノイズをカットし、より聞きやすい形で相手に声を届けます。騒音のある場所での通話に適しています。 - 「ワイドスペクトル」通常はカットされる周波数も拾います。楽器の演奏や環境音などを、よりリアルに届けることができます。

空間オーディオ

Apple MusicやApple TV+など、音楽・映像系アプリで採用されている空間オーディオ機能に、FaceTimeが対応しました。これにより、画面に表示されている人の位置に合わせて自然に声が聞こえます。特に空間オーディオ対応イヤホン/ヘッドホン(AirPods Proなど)を使用していると顕著です。

  • 上に表示さている人の声が上から、下に表示されている人の声が下から聞こえます。誰が話しているのかがわかりやすく、顔と声の方向が一致するので、感覚的に自然に話せます

ポートレートモード

カメラを「ポートレートモード」にすると、通話中に自分の背景をボカすことができます。背景をあまり見せたくない場合にも便利です。

  • FaceTimeを発信中に、下部にあるポートレートモードボタンをタップします。通話中なら自分のウィンドウをタップして開き、ポートレートモードボタンをタップします