iOS 15の新機能 - 通知に煩わされない環境をつくる「集中モード」の基本

iOS 15で新しく追加された「集中モード」は、iPhoneに届く通知や使えるホーム画面を制限して、集中したい時間帯に邪魔されない環境をつくる機能です。つい通知が気になって仕事や勉強の手が止まってしまう…という方はぜひ活用してみましょう。

• 「集中モード」を使うと、やりたいことに集中できる環境をつくれます

「集中モード」とは？

新しく追加された「集中モード」は、iPhoneの通知やホーム画面の状態を目的別に制御する機能です。下記の項目を設定できます。

• 通知を受け取る相手を制限する
• 通知を受け取るアプリを制限する
• 「集中モード」になっていることを相手に知らせる
• 「集中モード」中に使えるホーム画面を制限する
• 時刻・場所・使用中のアプリに応じて、自動的に「集中モード」にする

目的に合わせてこれらの設定を変更し、複数のモードを作成して使い分けることができます。

• 仕事の時間帯、ゲームアプリ起動中など、目的に合わせて「集中モード」の設定を使い分けられます

なお、従来の「おやすみモード」と「睡眠モード」は、「集中モード」の中に統合された形になりました。

自分用「集中モード」設定方法の基本

「集中モード」で自分用の設定を作ってみましょう。ここでは「パーソナル」モードを例にご紹介します。

• 「設定」を開き、「集中モード」→「パーソナル（設定）」の順にタップ。項目がなければ右上の「＋」をタップし、一覧から「パーソナル」を選択します

• 「パーソナル」集中モードの設定を始めます。「次へ」→通知を許可する連絡先を設定。「追加」をタップして「連絡先」から選択し、「許可」→通知を許可するアプリを選択。「追加」をタップしてアプリを選択し「許可」

• 「完了」をタップ→「パーソナル」のスイッチをオンにすると、集中モードが開始されます

コントロールセンターから集中モードを開始する方法

集中モードを手早くオンにするには、コントロールセンターを使うと便利です。

• コントロールセンターを開き「集中モード」を長押し→メニューから使用する集中モードをタップ→集中モードがオンになりました。「…」をタップすると、オフにするタイミングを設定できます

• 集中モードを手動でオフにするには、コントロールセンターを開き「集中モード」のアイコンをタップします

「集中モード」設定のオプションを活用するには

集中モードを使いこなすための、オプション設定をご紹介します。ここでは「パーソナル」を例にオプションを設定します。

• 「設定」を開き「集中モード」をタップ→「パーソナル」をタップ→編集画面が開きました

「集中モード状況」とは？

「集中モード状況」は、集中モード中に連絡してきた相手に、自分が集中モード中であることを知らせる機能です。

• 「集中モード状況を共有」をオンに→相手からこのように見えます

「ホーム画面」とは？

集中モード中に、アプリの通知バッジ（通知の赤丸数字）を非表示にします。また、表示させるホーム画面を限定することができます。

• 編集画面から「ホーム画面」を選択し「通知バッジを非表示」をオンに。集中モード使用中にアプリアイコンのバッジが非表示になります

• 編集画面から「ホーム画面」を選択し「ページをカスタマイズ」をオンに→ホーム画面の一覧が表示されたら、集中モード中に表示を許可するホーム画面にチェックして「完了」をタップ。集中モード使用中に、その他のホーム画面が表示されなくなります

「ロック画面」とは？

集中モード中に、ロック画面の表示を暗くします。また、集中モード中に知らされなかった通知をロック画面に表示させることができます。

• 「ロック画面を暗くする」をオンにすると、集中モード中のロック画面が暗くなり、余計なものが表示されません

• 「知らされなかった通知」の「ロック画面に表示」をオンにすると、ひっそり届いた通知をロック画面上で確認できます。オフだと表示されません

「スケジュールまたはオートメーションを追加」とは？

「平日9時から5時」「オフィスに着いたら」「ゲームアプリ使用中」など、特定の条件で自動的に特定の集中モードをオンにすることができます。また、1つのモードに対して、複数の条件を指定することも可能です。

• 「スケジュールまたはオートメーションを追加」をタップ→「時刻」「場所」「App」から条件を設定します。ここでは「時刻」を使います→開始・終了時刻と曜日を設定し「完了」をタップします

• 設定した時刻になると自動的に集中モードがオン／オフされます