iPhoneは、iPadのように画面を分割したマルチタスク表示はできません。しかし、iOS 14では「ピクチャ・イン・ピクチャ」で動画を再生しながら他のアプリを使えるようになりました。

<1>ピクチャ・イン・ピクチャとは?

ピクチャ・イン・ピクチャとは、「Apple TV」や「ミュージック」アプリ、FaceTimeビデオなどの動画を小さな画面で再生しながら、ホーム画面や他のアプリを使うことができる機能です。

  • 動画を小さな画面で再生しながらホーム画面や他のアプリを開いて操作が可能です

<2>ピクチャ・イン・ピクチャに対応しているアプリ

現在のところ、Apple TV、ミュージック(ビデオ再生)、FaceTimeなどのApple純正アプリの他、Netflix、Amazonプライムビデオで動作が確認できています。

YouTubeは一時期ブラウザからは使える状態でしたが、現在は非対応になっています。その他、TVer、Hulu、Abema TVなど、現時点では多くの動画系アプリが非対応です。

<3>ピクチャ・イン・ピクチャを使う方法

動画をピクチャ・イン・ピクチャで表示させるには、動画を全画面表示にして、再生中にボタンをタップするか、画面を上にフリックします。

  • 動画を全画面表示に。画面をタップして「ピクチャ・イン・ピクチャ」のボタンをタップ。動画が小さな画面で独立しました。アプリを閉じても動画が残ります

  • 動画を全画面表示に。画面を下から上にフリック(アプリを閉じるのと同じ動作)すると、動画だけが画面に残ります

  • 横位置で再生中は横方向にフリックすると同様にピクチャ・イン・ピクチャにできます

<4>動画の表示サイズ・位置を変更する

ピクチャ・イン・ピクチャの小さな画面は、表示サイズや位置を変更することができます。

  • 動画をピンチイン/アウトでサイズを変更。ドラッグで位置を移動できます

  • 画面端にフリックすると、タブの形に収納され音声だけが再生されます。タブをタップすると動画が再表示されます

<5>ピクチャ・イン・ピクチャをアプリ内表示に戻す方法

ピクチャ・イン・ピクチャの動画を元のアプリに戻すには、小窓の右上にあるボタンをタップします。また小窓ごと終了させるには「×」をタップします。

  • ピクチャ・イン・ピクチャの小窓をタップし、右上のボタンをタップすると元のアプリに戻ります。また「×」をタップすると小窓が消えて再生が終了します