前回ご紹介した「ファイル」には、他にもPCなしで様々な書類を扱える便利な機能があります。リモートワークでクラウドストレージを使う際にも、iPhoneで作業が済めばお手軽ですね。ぜひ活用してみてください。

Webサイトからダウンロードしたファイルを保存

iOS 13では、Safariにダウンロードマネージャー機能が追加されました。Webサイトから書類やコンテンツをダウンロードした際の進捗状況や、ダウンロード済みファイルを一覧で管理できるというものです。配布資料やファイル転送サービスも、これなら問題なく使用できます。

  • Safariでダウンロードしたいファイルを長押し。メニューが出たら「リンク先のファイルをダンロード」→右上にダウンロード中を示すボタンが表示されます

  • タップすると、ダウンロード中(済)のファイルを一覧できます。ファイル名をタップするとブラウザ上でファイルが開きます(対応形式のみ)

  • 右側の検索ボタンをタップすると、ファイルアプリの保存場所(標準では「iCloud Drive」の「ダウンロード」フォルダ)が開きます

カメラを使って書類をPDF化

ファイルアプリでは、書類をカメラでスキャンし、PDFとして保存することができます。

  • ファイルアプリで保存したい場所(フォルダ)を開き、「…」をタップして「書類をスキャン」を選択→カメラが開いたら書類に向けます。読み取り範囲が自動的に認識され、撮影されます(認識されない場合は手動で撮影ボタンを押します)

  • 複数枚を連続してスキャンすることも可能。終わったら右下の「保存」をタップ→先程のフォルダにスキャンした書類が保存されました

ある程度色のコントラストがある場所に書類を置くと、読み取り範囲が正しく認識されやすくなります。また、角度や影は自動的に補正されますが、反射はうまく補正されないので要注意です。

外付けストレージを接続

ファイルアプリでは、外部ストレージを接続して使うことも可能です。外部ストレージとは、USBメモリーやSDカードなど、物体としてPCなどのデジタル機器に接続して使うストレージ(データの保存場所)のこと。

これには、Lightningに対応したカードリーダーやコネクター(中継用の接続端子)が必要です。今回ははmicroSDカードをカードリーダーに入れて接続してみました。

  • カードリーダーにmicroSDカードを挿入し、LightningコネクタをiPhoneに接続します

  • ファイルアプリを開くと、接続されたストレージが「場所」に表示されます→タップしてカードの中身を閲覧可能。他の「場所」からファイルをコピー&ペーストしたり、その逆も可能です