iPhone 11シリーズで廃止された、画面の「3D Touch」。代わって搭載されたのが新しい操作方法「Haptic Touch」(=触覚タッチ)です。つい存在を忘れがちですが、慣れればより手早い操作に役立ちます。

触覚タッチとは?

触覚タッチは、タップやフリックなどに続くiPhoneの操作方法のひとつ。2018年に発売されたiPhone XRに初めて搭載され、2019年にiOS 13の標準的な操作方法となりました。新機種だけでなく、iOS 13をインストールしたiPhone 6s以降の全モデルで使用できます。

  • 新しいモデルは触覚タッチのみ対応。以前のモデルはiOS 13をインストールすると触覚タッチが使用できるようになります

触覚タッチは、ほぼ「長押し」

触覚タッチを使うには、アイコンに触れ、そのまま指をホールド(動かさない)します。長押しと似ていますが、プルっと反応が返ってくることが特徴です。

  • アイコンやメニューに触れ、0.5秒くらいそのまま。プルっと小さな反応が返ってきて、サブメニューが表示されます

触覚タッチでできること

触覚タッチをの使い道は主に2つあります。1つは、アプリのサブメニューやショートカットの表示です。

アプリのアイコンに触覚タッチしてみましょう。アプリによっていろいろなメニューが表示され、アプリ内で使える機能に手早くアクセスすることができます。

  • アプリアイコンを触覚タッチ。アプリによって表示されるメニューが異なります

  • 表示されたメニューから「ホーム画面を編集」を選択すると、アプリアイコンを移動できる状態になります。どのアイコンをタッチしてもOKです

もう1つはコンテンツのプレビュー(チラ見)です。Safariのリンク先やLINEのトークルーム、メールの件名などを触覚タッチすると、内容をプレビューすることができます。また、そのコンテンツに対する操作メニューも表示されます。

  • Safariでリンクを触覚タッチすると、リンク先ページの内容をプレビュー

  • メールの内容やLINEのトークルームもチラ見ができます。触覚タッチの状態では未読のままになります

ちなみに、ロック画面にあるフラッシュライトとカメラも触覚タッチで起動します。

  • ロック画面にあるフラッシュライトとカメラ。タップしても反応しませんが、触覚タッチで開きます

触覚タッチを微調整する方法

触覚タッチの反応時間は「設定」で微調整することができます。ほんの気持ち程度の違いですが、試しに変えてみると使いやすさが変わるかもしれません。

  • 「設定」を開き、「アクセシビリティ」→「タッチ」の順にタップ

  • 「触覚タッチ」を開き、「速い」または「遅く」を選択して反応するまでの時間を変更します。下の画面を触覚タッチして確認できます