今回はiPhoneをそこそこ使い込んでいる方向けのテーマです。毎日使っている様々なアプリの操作を1タップで完了させる「ショートカット」を活用してみませんか?

「ショートカット」はiOS 13からデフォルト(最初から入っている)アプリになりました。アイコンが見つからない場合は、ホーム画面2枚目の「Apple」フォルダなどを探してみてください。

iPhoneの操作を超効率化する「ショートカット」

朝起きたら天気をチェックする、客先から会社に戻るルートを調べるなど、iPhoneで毎日のように行っている定番の操作が、誰にでも1つや2つあるでしょう。そんな定番の操作を極限まで自動化してくれるのが「ショートカット」です。

例えば「いま撮った写真を家族にメッセージで送る」という操作を考えてみてください。

  • ホーム画面から「メッセージ」を開く→家族のスレッドを選択→メッセージAppの「写真」をタップ→送りたい写真を選択→送信

これが、「ショートカット」を使うとこうなります。

  • ショートカットのボタンをタップ→送信

"自動化"のイメージを掴んでいただけましたでしょうか。では、手順を追ってこのショートカットを作ってみましょう。

簡単なショートカットのつくりかた

「メッセージ」アプリで特定の相手に最新の写真を送信するショートカットを作ります。

  • 「ショートカット」アプリを開き、「マイショートカット」タブの「ショートカットを作成」をタップします

  • 「アクションを追加」→「App」をタップ

  • アプリ一覧から「写真」を選択します。ちなみに、ここに並んでいるのがショートカットで操作可能なアプリです→「写真」で使える操作のメニューが表示されます。この中から「最新の写真を取得」を選択

  • ショートカットの編集画面に操作が登録されました。もう一度「+」をタップします→「写真」の操作メニューを閉じ、アプリ一覧に戻ったら「メッセージ」をタップ

  • 「メッセージを送信」を選択→「"最新の写真"を(宛先)に送信」という表示が出ます。「宛先」の部分をタップすると連絡先選択画面が表示されるので、メッセージを送る相手を選択します。複数選択も可能です

  • これで2つの操作が登録されました。「次へ」をタップします→このショートカットに名前をつけます。お好みでアイコンもカスタマイズできます。最後に「完了」をタップ

  • 「マイショートカット」に追加されました。タップすると写真を選択した状態でメッセージ画面が開きます

ショートカットに手早くアクセスする方法3つ

せっかくショートカットを作っても、「ショートカット」アプリを開く手間が増えてしまってはあまり意味がありません。そこで、より手早く使うための方法を3つご紹介します。

ショートカットをホーム画面に配置する方法

はじめに、ホーム画面に置く方法です。1つのショートカットを1つのアイコンとして配置することができます。

  • マイショートカットから項目の右上にある「…」→右上の青い「…」→「ホーム画面に追加」の順にタップ

  • 「追加」をタップ→ホーム画面にアイコンが追加されました。タップすると先ほどと同様に動作します

ショートカットのサブメニューを開く方法

「ショートカット」アプリのアイコンを長押し(または強押し)すると、サブメニューに最大4つのショートカットのボタンが表示されます。

  • アイコンを長押し(または強押し)→ショートカットが最大4つ表示されます。タップで実行できます

ショートカットをウィジェット画面に常駐させる方法

ウィジェット画面はホーム画面1枚目の左側にあり、常駐アプリの小窓を並べてカスタマイズできる機能です。ここに「ショートカット」を常駐させることができます。

  • ウィジェット画面を開き、一番下までスクロールして「編集」をタップ→ウィジェット対応アプリの一覧が表示されます。下にスクロールして「ショートカット」の「+」をタップ

  • 上に戻ると「ショートカット」が追加されています。お好みで表示順を上下に移動して「完了」をタップ→「ショートカット」がウィジェット画面に表示されました

次回はより複雑なショートカットを使ってみましょう。