iOS 13でグッと使い勝手が良くなったアプリのひとつが「ファイル」です。新たにダウンロード・メール添付・外付けドライブの読み書きに対応するなど、PC不要でドキュメントの扱いを完結できる範囲が大きく広がりました。

ローカルストレージ/外部ストレージに対応

「ファイル」アプリは、iCloud ドライブやその他のクラウドストレージに接続し、ドキュメントを管理・閲覧するアプリとして誕生しました。iOS 13では外部とのやりとりがより柔軟になるような改善がいくつも加えられています。その一つが、iPhoneのローカルストレージや外部ストレージへのアクセスが可能になったことです。

  • 「このiPhone内」でローカルストレージが利用可能。通信を使わずにドキュメントの閲覧・保存が可能です

  • カードリーダーやSSDなどの外部ストレージにも対応。Lightningに接続するだけで認識され、読み込み/書き出し共に可能です

  • iPadOSに搭載された「カラム表示」はiOSでは使用できませんが、ドキュメントを長押し→「情報」でプレビューやメタデータを見ることができます

Safariからの「ダウンロード」を保存、ZIPもOK

これまでiPhoneでは扱いにくかったSafariからのファイルダウンロード操作が、大きく改善。Safariに「ダウンロードマネージャー」機能が搭載され、「ファイル」の中に直接保存されるようになりました。ファイル転送サービスからのダウンロードや、配布資料・素材の入手もiPhoneだけで対応が可能です。

  • Safariで資料等のリンクをタップ。ダウンロードマネージャで進捗や履歴を確認できます→ダウンロードしたドキュメントは「ファイル」の「iCloud Drive→ダウンロード」フォルダに保存されます

  • ZIPの圧縮/解凍にも対応しました。解凍はタップだけでOK。圧縮は右上の「選択」→フォルダやドキュメントを選択して右下の「…」をタップ→「圧縮」を選択します

メールへのファイル添付/受信ファイルの保存も

メールの添付ファイルも扱いやすくなりました。添付する際は、メール作成画面から「ファイル」アプリを開いてドキュメントを選択可能に。

  • メールの作成画面で「書類を添付」をタップ→「ファイル」が開いたら添付したい書類を選択します。下部のタブで「最近使った書類」と通常の「ファイル」表示を切り替えられます

  • また、「ファイル」アプリ上でドキュメントを長押しして「コピー」→メール作成画面に「ペースト」する方法でも添付できます

受信したメールの添付ファイルも「ファイル」に保存することができます。

  • メール上で添付ファイルをタップしてダウンロード→長押しして「共有」

  • 「ファイルに保存」→保存先を選択して「保存」をタップします