iOS 13の「写真」は、編集機能も大きくアップデートされました。以前よりも補正機能の各項目の編集がしやすくなり、動画もフィルターやトリミングが可能になっています。イマイチな写真・動画を見栄えのいい仕上がりにしてみましょう。

「ブリリアンス」とは? マニュアル補正の使い方

写りが暗かったり色味が微妙…など、イマイチな写真があったら右上の「編集」をタップ。細かな調整ができる編集画面が開きます。iOS 13では新たに動画でもこれらの編集ができるようになりました(一部を除く)。

  • 写真の右上にある「編集」→編集画面が開きました。「自動補正」をタップすると、アプリが自動的に補正します。もう一度タップすると元に戻ります

マニュアルで個別の項目を選択し、スライダを動かして補正することも可能です。

  • 「露出」画面の光の量を調整します。メリハリをつけたまま全体の明るさを調整したい場合に適しています

  • 「ブリリアンス」は中間色の明るさ・鮮やかさを調整しつつ、明るい部分を均質に抑えます。動画では使えません

  • 「ハイライト」は明るく写っている範囲を補正します。中間色の明るさは保ったまま、明るすぎて飛んだ部分を抑えるのに適しています

  • 「シャドウ」は暗く写っている範囲を補正します。中間色の明るさは保ったまま、暗すぎて潰れた部分を持ち上げるのに適しています

  • 「コントラスト」明るさと暗さの差を広げたり狭めたりします。輪郭をくっきりした硬い感じにしたり、ふんわり柔らかな感じにしたりできます

  • 「明るさ」全体の明るさを補正します。明るくすると半透明の白をかぶせたように、暗くすると半透明の黒をかぶせたようになります

  • 「ブラックポイント」画像内の最も暗い部分をどの範囲にまで適用するかを調整します。暗さのグラデーションをより印象的に加工するのに適しています

  • 「彩度」色味の鮮やかさを調整します。右にスライドすると鮮やかに、-100まで下げるとモノクロになります

  • 「自然な彩度」彩度補正をよりナチュラルな範囲で調整します。食べ物や人物など、彩度を上げると不自然になってしまう場合に適しています

  • 「暖かみ」と「色合い」単純に色味の感じを変えることもできますが、電球や蛍光灯で色被りをしてしまった場合の補正にも適しています

  • 「シャープネス」輪郭線をくっきりさせます。スライダは右側だけです

  • 「精細度」は色面の差をくっきりさせます。スライダは右側だけです

  • 「ノイズ除去」シャドウやブラックポイントの調整で暗い部分がザラついた場合に補正します。やりすぎると全体がぼんやりします。スライダは右側だけです

  • 「ビネット」画面の四隅を暗くする効果です。トイカメラで撮影したような雰囲気になります

フィルタはお好みのかかり方に調整

「フィルタ」機能は前バージョンから大きな変更はありません。フィルタの種類を選択し、スライダを動かすことでかかり具合を調整することができます。これは動画にも適用できます。

  • 「フィルタ」をタップして種類を選択。下部のスライダを動かしてフィルタの強さを調整します

縦長動画を正方形にトリミング

トリミングと傾き補正も、動画に適用できるようになりました。縦長で撮った動画を正方形に切り抜くことも可能です。また、傾き補正の縦・横方向は、手元の紙などを撮影した際の歪みを補正するのに適しています。

  • 「トリミングと傾き」→右上のトリミングボタンの順にタップ。下部のメニューからトリミングする比率を選択します。写真・動画のどちらでも可能です

  • 傾きが検知された写真は「トリミングと傾き」を開くと自動的に補正。さらにマニュアルで補正が可能です

またiPhone 11/11 Pro シリーズでは、フレームの外側を"予備"で撮影しておくことができます。被写体の一部が画角から切れてしまっていた場合などは、30日以内であれば補正が可能です。

  • iPhone 11/11 Proシリーズでは、トリミングで縮小することによって、画角から切れてしまった部分を後から補完することが可能です

  • この機能を使うには、「設定」→「カメラ」で「写真/ビデオのフレームの外側を含めて撮影」をオンにしておきます。フレームの外側は、使用しなかった場合30日後に自動的に削除されます