去る5月、iOS 12.3のリリースに合わせてiPhoneに「TV」アプリが追加されました。Appleがこの秋にサービス開始を予定している独自の映像配信サービス「Apple TV+」に向け、従来の「ビデオ」に代わる形で提供されたものです。
TVアプリではビデオと同様に映画のレンタルや購入ができますが、変わっているところもあります。現在のTVアプリの使い方を確認してみましょう。
日本では基本的に「映画を見る」ためのアプリ
以前の「ビデオ」と同様に、TVアプリも日本国内向けには映画を見るためのアプリになっています。従来と同様にAppleが配信している作品のレンタルと購入ができます。
以前との大きな違いは、同じ作品がNetflixやAmazonプライムビデオなど他のサービスで視聴できる場合はそのリンクも併せて表示してくれること。各サービスのアプリをそれぞれ開く手間なくまとめて検索することが可能です。
ちなみに、米国や一部のヨーロッパ、南米などでは「Apple TV channel」というサービスが提供されており、映画の他にテレビ番組、スポーツ中継などがこのアプリ上から利用可能になっているようです。
各作品の利用方法
各作品のページは非常にシンプルで、簡単に映画を視聴することができます。
「Common Sense Media」は、子供にとって安全なメディアとテクノロジー利用の支援に取り組んでいる米国のNPO。作品の内容から対象年齢とその理由を表示しています。
「TOMATOMETER」は、1999年から運営されている米国の老舗映画評論サイト「Rotten Tomatoes」において、特定の作品へのバイアスがかからないよう選出されたレビュアーたちによる評価の数値です。
「Apple TV+」が始まったらどうなるの?
TVアプリは、この秋スタートが予定されているApple独自の映像配信サービス「Apple TV+」を利用するプラットホームになります。Apple TV+がどんなサービスか、以前の発表内容をおさらいしておきましょう。
Apple TV+とは…… - Apple独自の定額動画ストリーミングサービス - オリジナルの映画、テレビ番組、ドキュメンタリーなどをラインアップ - コンテンツ制作にはスティーヴン・スピルバーグ、J.J.エイブラムスなどの有名映画監督や、米国で最も影響力があるといわれるTV司会者オプラ・ウィンフリーなどが参加
イメージ的には、TVアプリに「Apple TV+」チャンネルが追加され、月額制の契約すると視聴できる形になると予想されます。具体的な内容や金額については9月に開催が予想されるスペシャルイベントにて発表されると見られています。