iPhoneに最初から入っているアプリのひとつに「ボイスメモ」があります。長らく大きなアップデートはなかったのですが、iOS 12では使い勝手がかなり変更されました。会議の記録やアイデアのメモに、活用の場が広がりそうです。

新しくなった「ボイスメモ」の使い方

ボイスメモはボタンをタップするだけで録音が完了するシンプルなアプリです。位置情報から取得した場所の名前で保存されるようになり、以前よりも管理しやすくなりました。

  • ボイスメモはiPhoneに最初から入っているアプリです。見つからなければホーム画面の「Apple」フォルダを開いてみてください

  • ボイスメモを開き赤いボタンをタップすると録音開始。もう一度ボタンをタップすると録音が終了し、自動的に場所の名前で保存されます

  • 再生ボタンを押すと録音を聞くことができます。一時停止・前後にスキップのボタンがあります

録音中でも他のアプリの使用が可能です。

  • 録音中にボイスメモを閉じ、他のアプリを使用できます。左上の赤い表示が録音中の目印。ここをタップするとボイスメモに戻ります

録音中に放置すると画面がロックされ、下記のような表示になります。この画面では録音の一時停止はできますが、終了はできません。終了するにはロック解除しボイスメモアプリを開く必要があります。

  • 録音中にロック画面になると、このように表示されます。停止ボタンを押してロック解除→ボイスメモを開く→完了をタップして録音終了

録音を編集する方法

ボイスメモには簡単な編集機能もあります。使いたい部分だけ残す「トリミング」、途中の不要な部分を抜く「削除」、途中から上書き録音する「再録音」です。トリミングと削除は操作が似ていますので、違いにご注意ください。

トリミング・削除の使い方

トリミングは前後の不要な部分を消して必要な部分を残す編集方法です。削除は途中の不要な部分を抜いて、その前後をつなげる編集方法です。

  • 編集したい録音を選択し「…」をタップ→「録音を編集」→右上のボタンをタップ

  • 黄色い枠が表示されます。再生して位置を確認しながら、枠の左右を動かして必要な部分を枠の内側に入れ、「トリミング」をタップ

  • 削除する場合は同じ画面で黄色い枠の中に不要な部分を入れ、「削除」をタップ

  • 作業が完了したら「保存」→「完了」をタップします

再録音の使い方

再録音は先に録音された音声の途中から上書きで録音を再開する編集機能です。

  • 上書きしたい録音を選択し「…」をタップ→「録音を編集」

  • 再生して上書きを始めたい部分でストップ。「再録音」をタップ→停止したポイントの続きから上書きで録音されます。止めたいときは停止ボタンをタップ→「完了」

なお、トリミングや削除に失敗した場合、途中なら「キャンセル」で元に戻すことができますが、一度「完了」をタップしてしまうと元に戻せません。不安な場合は先に「複製」してから作業するのがオススメです。

  • 録音を選択し左下の「…」をタップ→「複製」をタップ

録音がiCloudで共有される

iPhoneのボイスメモで録音したデータは、iCloud経由で自分のiPadやMac(macOS Mojaveが必要)にも共有されます。これまでボイスメモのデータをMacで開くにはAirDropなどで共有するしかなかったので、とても便利になりました。

  • iPhoneで録音したものが、iPadやMacでもシームレスに利用できます