みなさん、朝起きたら最初にiPhoneで何をしますか? ニュースや天気を見る、電車の運行状況を確認するなど、わりと決まったことに使っているのではないでしょうか。今回は、そんな"よく使う操作"をひと言で済ませる新機能「Siriショートカット」をご紹介します。

基本:Siriショートカットとは?

SiriはiPhoneの音声アシスタントです。音声で頼むといろいろなことをしてくれますが、できないこともあります。例えば、Safariを開くことはできますが、特定のWebページを表示させることはできません。

  • Siriでアプリを開くことはできても、アプリ上で何かの操作をすることまではできませんでした

Siriショートカット機能では、特定のアプリ操作に対してあらかじめ"合言葉"を設定しておくことで、Siriがその操作を実行することが可能になります。例えば「Safariでマイナビニュースを開く」という操作に、「マイナビニュースを見せて」という合言葉を設定してみます。すると、Siriに「マイナビニュースを見せて」と頼むとSafariでマイナビニュースを開いてくれるようになります。

  • Siriショートカットで"合言葉"を設定しておくと、特定のアプリ操作をこなしてくれます

これはSafariだけではありません。様々なアプリで「特定の操作を特定の合言葉によって実行してくれる」のがSiriショートカットなのです。

(1)「設定」からSiriショートカットを作る方法

では、Siriショートカットで具体的にどんなことができるのでしょうか。「設定」アプリでそれを確認することができます。

  • 設定→「Siriと検索」→「すべてのショートカット」の順にタップ

  • ショートカットで使える操作の候補が並んでいます。「すべて見る」をタップすると、そのアプリで使える別の操作も確認できます

ここに並んでいる操作を実際にショートカットにしてみましょう。

  • ショートカットにしたい操作の「+」をタップ→フレーズ(=合言葉)を録音する画面が出るので、赤いボタンをタップして録音

  • 正しく録音されたら「完了」をタップします。これでショートカットが登録されました。登録されたショートカットは設定の「Siriと検索→マイショートカット」に保存され、後から編集・削除が可能です

では、この操作をSiriに頼んでみましょう。

  • Siriを起動し、設定したフレーズを言うと→操作が実行されました

(2)アプリからSiriショートカットを作る方法

Siriショートカットに対応しているアプリでは、アプリを使った際に今行った操作をその場でSiriショートカットに追加できるものがあります。ここでは「Yahoo!乗換案内」を例に、検索経路を登録してみます。

  • アプリを開き通常通りに路線検索→検索結果一覧が出たら一番下へスクロールし「このルートをSiriに登録」をタップ

  • フレーズ登録画面が表示されます。赤いボタンを押しフレーズを録音→正しく録音されたら「完了」をタップ

  • あとは通常のSiriショートカットと同様に、Siriを呼び出して登録したフレーズを言えば、すぐに検索できます

日頃よく使っているアプリがSiriショートカットに対応しているかもしれません。アプリをアップデートしたら(1)または(2)の方法でいつもの操作を登録できるか、ぜひ試してみてください。