前回は「格安スマホ」が一体どんなサービスなのか、その内容をご紹介しました。多くの格安スマホ企業では、スマートフォン本体と通信サービスがセットになったプラン以外に、本体は自分でSIMフリー端末を用意して通信サービスのみ利用するプランが提供されています。つまり、SIMフリーであればiPhoneでも格安スマホの安いプランを利用できるというわけです。
SIMフリーのiPhoneって?
日本で携帯電話を買う場合、これまで一般的には大手携帯電話会社から通信サービスとセットで購入する仕組みになっていました。この場合、携帯電話にはそれぞれの携帯電話会社の回線のみ使えるようロックが掛けられています。これを「SIMロック」といいます。
しかし、Appleが製造販売しているiPhoneは、世界各国どの国の通信会社でも使われています。iPhoneはもともとSIMフリーということです。日本では長らくSIMフリーのiPhoneは販売されてきませんでしたが、ついにiPhone 6から正式に国内でもSIMフリー版を購入できるようになりました。
ということで、AppleからSIMフリーのiPhoneを購入すれば、機種変更と同時に格安スマホへの乗換が可能というわけです。
使用中のiPhoneもSIMロックを解除可能
では、大手携帯電話会社で購入したiPhoneを使用中の場合は? 機種変更したらまた買い直しだからもったいない……ですよね。でも、2015年5月以降に発売された端末(iPhone 6/6sシリーズ、iPhone SE)は、SIMロックを解除することが可能になりました。解除すればSIMフリーと同じように格安スマホの回線を使用できるようになります。SIMロック解除の方法は各会社の公式サイトでご確認ください。
各社のSIMロック解除についてのページはこちらです。
SIMロック解除ができるのは、購入後6カ月(180日)以上経過した端末。また、回線を解約した場合は解約から3カ月(90日)以内となっています。各社ともオンラインサポートサイトから手続きすると手数料が無料、ショップ持ち込みや電話で申し込んだ場合は手数料3,000円がかかります。なお、ソフトバンクの場合は新しい通信事業者のSIMカードが必要となるためご注意ください。