今週、iPhone関連で最も注目された話題と言えば、この秋に提供される予定のiOS 10について。なぜ話題かと言うと、13日(現地時間)にAppleが開催したイベント「WWDC 2016」(世界開発者会議)で発表したからです。iPhoneを含む今後のAppleの動向を知ろうと、世界中から注目される毎年恒例のイベントです。

iOS 10は、iPhoneに新たな機能を追加するOSのアップデート(改訂版)です。まだ機種変更する予定ないし、という方もご注目。今お使いのiPhoneはそのままに、iOSのアップデートを入手することで新しい機能を使えるようになるんです。今回はAppleが先日のイベントで発表した次期アップデートの新機能をご紹介します。

WWDCの基調講演で発表された「iOS 10」の様々な新機能

iOSのアップデートについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

純正「メッセージ」がLINE化?!

会話や写真のやり取りをする「メッセージ」アプリが大幅に機能を強化。フキダシに動きを付けたり、画面一杯に花火や紙吹雪などの演出を加えたり、手書きの文字や、写真・動画に書き込みをして送るなど、表現力がぐっと豊かになります。

フキダシが大きくなったり跳ねたりする動きを追加できます

メッセージを開くと画面一杯に花火が。風船、レーザー光線などの効果も

手描き機能では写真や動画に書き込みを追加して送ることも

また、LINEスタンプのようにキャラクターの絵やアニメをやり取りできる「ステッカー」機能を新搭載。さらに、写真編集やレストランの予約、ユーザー間の送金など、メッセージ上で使える新たな機能がアプリ開発各社から提供されます。これらはメッセージ用のApp Storeで提供され、好きな物を入手して使う形になります。

LINEスタンプのような「ステッカー」機能。ステッカーはApp Storeで販売されます

持ち上げるだけで画面が点灯

今のiPhoneでは、ホームボタンを押すと表示されるのがロック画面。これが、置いた状態から持ち上げる(縦にする)だけで点灯。ボタンを押さずに時計や通知をチェックできます。

ボタンに触れず、本体を起こすだけで自動的にロック画面が表示されます

通知画面で使える内容が充実し、アプリに飛ばなくても詳しい情報を確認できます

ロック画面を右→左にスワイプするとカメラが起動。逆にスワイプすると、カレンダーや天気、各種アプリのウィジェット(常駐アプリ)が表示される画面が出てきます。

ロック画面からスワイプで、アプリの窓口を常に置いておけるウィジェット画面へ

また、iPhone 6s/6s Plusでは3D Touchを使った機能が充実します。

撮りっぱなしの写真を賢く編集

iPhoneで写真を撮る機会は多いけれど、古い写真を見返すことってあまりないかも。でも、新しく写真アプリに追加される「メモリー」機能なら、イベント・場所・人物などのテーマで自動的に思い出をコレクションしてくれます。

「写真」に保存されたものからテーマ別にコレクションを作成

ハイライトを集めて音楽やトランジションを加え、短いムービーを自動編集

まだ見ぬアプリやサービスが誕生するかも

Appleはアプリやサービスの開発者向けに、より自由度の高い開発環境を提供しました。これにより、これまで実現できなかった便利なアプリや新機能が誕生するかもしれません。

「Siri」や「メッセージ」の機能を活用した新たなアプリが生まれるかも

この他、Apple Musicのデザイン一新、「メモ」アプリの共同編集機能など細かな改善も盛りだくさん。アップデートが提供されたらいろいろと試してみてください。

照明、エアコン、車庫のシャッターなどをiPhoneから制御できる「ホーム」機能

「ニュース」ではアプリ上で有料誌の定期購読も提供

なお、まだ日本向けには提供されていない決済サービスのApple Payや、家電制御の「ホーム」、「ニュース」アプリなども機能強化が発表されています。iPhone活用の場がさらに広がる機能なので、日本でも使えるようになるのか注目したいところです。