今やスマートフォンは高校生なら当たり前。特にiPhoneは人気が高いようです。小中学生でiPhoneを持っている子も珍しくありませんが、買い与えないまでも、親のiPhoneを貸して遊ばせるという機会もあるのでは。

しかし、ゲームで多額の課金をしたり、不適切なアプリを勝手にダウンロードしたり、あるいは大事なデータを消されたりするのでは……と心配な方も多いはず。そんな時は「機能制限」設定を活用しましょう。

パスワードで使える機能を制限

機能制限は「ペアレンタルコントロール」とも言われ、その名の通り保護者のための管理・規制手段として使える機能です。これにより、下記の機能の使用を制限または一部制限することができます。

「設定」→「一般」→「機能制限」を選択

「機能制限を設定」をタップし、パスコードを設定

このパスコードは、ロック画面のパスコードとは別に設定するものです。機能制限の変更・解除の際に必要になります。子どもの端末を機能制限する場合は、簡単に分からない数字にするのがお勧め。ただし、設定した本人が分からなくなってしまった場合は、iPhoneを工場出荷時の状態に戻すことになるので、ご注意を!

「許可」の項目にある機能の利用許可を設定できます。ここでは「Safari」「iTunes Store」と「App内での購入」を利用不可に設定

利用不可にした機能は、ホーム画面に表示されません

「App内での購入」を不可にするとゲームやアプリ内の課金コンテンツが利用できません

コンテンツの年齢制限を利用する場合

ブラウザは使ってもいいけど年齢制限のあるコンテンツは表示させない、などコンテンツごとに制限したい場合はここで設定します。

「コンテンツの許可」にある項目から、制限したいものを選択

ムービーはレートで指定。「G(全年齢)」、「PG12(12歳未満の鑑賞には成人保護者の助言や指導が適当)」、「R15+(15歳未満の鑑賞を禁止)」、「R18+(18歳未満の鑑賞を禁止)」

アプリも4段階のレートで指定。「9+」は9歳以下、「12+」は12歳以下、「17+」は17歳以下に不適切な内容を含むとされます。「4+」は特に年齢制限はありません

ブックやWebサイトもアダルトなど不適切な内容を非表示にすることができます

iPhoneの設定や情報の変更を制限

iPhoneに保存されている連絡先や、各種機能の設定を変更できないように制限することができます。位置情報をオフにしたり、保護者のiPhoneを貸した時に連絡先やカレンダーの情報が変更されることを防ぎます。また、新規インストールしたアプリは位置情報や連絡先等にアクセスできなくなります。

「プライバシー」の項目から、変更されたくないものを選択

「変更を許可しない」にチェックを

機能制限より先にやっておくべきこと

子ども用のアカウントを作る

iPhoneを利用するのに必要なApple IDは、各種アプリやiCloudなど、Appleの様々なサービスと結びついています。子どもにiPhoneを持たせる場合は、最初に子ども用のApple IDを登録しましょう。「お支払い情報」の設定なしでアカウントを作ることができます。登録はこちらから

Apple IDの共用はいろいろと面倒のモトです

ただしパスワードは知らせず、アプリのダウンロード等で必要な場合は保護者に入力してもらう形にしておくとよいでしょう。

使い方についての約束をする

デジタルネイティブどころかスマホネイティブな今の子どもたちにとって、iPhoneの機能制限を解除するくらいお手のもの。破られても仕方ありません。それよりもまず、使っていい時間や場所、コンテンツを話し合って決めるなど、自分や人を傷つけることのない使い方を約束しておくことが大切です。

なお、今年の秋に予告されているiOS 8では、子どもの利用に配慮した様々な機能が追加される予定です。