第3回 テザリングはBluetoothで使おう!

イマドキのスマホやタブレットを活用した情報活用生活の中では、ネットに繋がっていない端末は意味のないものと言っていいだろう。いつでもどこでも情報を引き出せてこそ、これらの端末には意味がある。iPadを回線付きで契約している人は問題ないだろうが、Wi-Fiモデルを持っている人は公衆無線LANを探してカフェやファストフードを利用している人も多いのではないだろうか。ただこれらのネットはセキュリティに問題があったり、使っているユーザーが多いと使えないこともあって不便だ。やはり自分専用のネット回線が欲しいところ。

私の場合、このネット回線はiPhone 5からテザリングで利用している。日本ではiPhone 5の発売と同時にiPhoneを無線ルータにしてインターネットに外部機器を接続できるテザリングが許可されるようになった。LTEの高速回線が使えれば、iPhoneは非常に高速なインターネット環境として利用できる。これにiPad miniから接続して、どこでもインターネットが使えるようにしようというわけだ。

ちなみにテザリングは無線LANを使うかBluetoothを使うかを選択できるが、両者の差は回線速度の差と、バッテリーの持続時間の差になる。回線速度が速いのは無線LANだが、バッテリの持続時間が長いのはBluetoothなのだ。どちらの利点を活用するかは悩ましいところだが、iPad miniを常時接続して持ち歩く場合はBluetooth接続がいい。常時接続で読みたいのはメールやニュースだろうし、その場合は通信速度が遅くても長い時間繋がっている方が便利だからだ。

iPhoneの[設定]-[インターネット共有]を「オン」に。これでBluetoothとWi-Fiのどちらも利用可能になる

iPad miniの[設定]-[Bluetooth]でiPhoneをタップしてペアリング。同じ表示がiPhoneにも出ているのでペアリングをタップすると完了だ

テザリング中はiPadの横にテザリングマークが出る。これはWi-FiでもBluetoothでも同じだ

iPhoneとiPad miniでテザリングをするときの繋ぎ方は、まずiPhoneの[設定]-[インターネット共有]を「オン」にする。そしてiPad miniからは[設定]-[Bluetooth]で見えているiPhoneとペアリング設定をする。これでiPhone側に青いバーが、iPad mini側にテザリングのマークが出たら設定完了だ。接続を切るときはiPhoneのインターネット共有を「オフ」にしてやるのが手っ取り早い。

Wi-Fi版iPadをテザリングしたら、ぜひ使って欲しいアプリがある。Wi-Fi版iPadにはないGPS機能をiPhoneのGPS情報を使って利用するアプリ『TexaGPS』だ。

左下の設定をタップし、「TexaGPSの使用」をオンにすると、左下に「GPS ON」の表示が出てiPhoneのGPS情報を利用可能になる

使い方は簡単でiPadにTexa GPSとそれを利用できるナビアプリ『なびすけHD』をインストールして、テザリングで接続してからなびすけHDを起動。なびすけの設定からTexa GPSの使用を「オン」にしてやるだけでOK。これで画面左下の「GPS」マークがオンになり、現在位置表示が可能になる。

カーナビのようにルート検索をしたところ。徒歩検索もあるので周辺を歩いて散策も可能だ

iPhoneにTexaGPSを入れておくとiPadのなびすけのリモコンとしても利用できる。表示の拡大縮小、リルートなどがワンタッチだ

なびすけHDはカーナビとしてルート検索ができるアプリだが、地図を標準からGoogle地図に切り替えることができ、歩きで使う地図アプリとしても優秀だ。またiPhoneにTexa GPSをインストールしておくと、iPhoneからなびすけの地図を拡大、縮小したり、道を外れたときのリルートがボタンひとつでできるようになる。TexaGPSのAPIは無料配布されており、今後他のアプリとの連動も期待したいところだ。

やはり情報端末は常時接続されているのが便利だ。そのためにもiPhoneとiPad miniをテザリングで活用しよう。