第23回 2015年5月現在のiPadian
新型iPadが登場して半年。前回発売日にはiPad Air 2のWi-Fiモデルを購入したiPadianは、今年になってMacBookも購入し、外出/旅行時に利用できる端末が増えてきた。現在、モバイルと言える端末はiPad Air 2、iPad mini Retinaディスプレイモデル、MacBook Pro Retinaディスプレイモデル 15インチ、そして新しいMacBook。あれこれ4台もあると手に余る? と思うかもしれないが、実はそれぞれ棲み分けがなされていたりする。
メディアブラウザとしてのiPad、個人情報端末としてのiPad mini
まず去年購入したiPad Air 2は、もっぱら自宅でのネット閲覧とビデオ再生機、ゲーム機として使っている。画面が広いiPad Air 2は軽くて綺麗な画面、処理能力の高さがとても魅力的。操作性も良いのでジップロックに入れてお風呂でWebやTumblrを見たり、ベッドに寝転がって映画を見たり、漫画を見開きで読んだり。ゲームはもっぱら『Real Racing 3』を毎日のように遊んでいて、イベント開催時は四十肩になってしまったほど。
自宅で誰でも使える端末にするためにiCloudの設定は最低限にして、メールやWebのブックマークの同期も外してしまった。リビングに置いて、自分以外の人が触っても個人情報が漏れないようにするためだ。
一方、一昨年購入したSIM入りiPad mini Retinaディスプレイモデルは、iCloudの同期をしっかり行ってメールやスケジュールをすべて同期した個人用情報端末として活用している。こちらはメールもメッセージも受けられるので、ちょっとした外出時に持ち出すのに便利。MacBookやMacBook Proを持って行く場合でも一緒に持ち出し、電車内で小説などの電子書籍を読む場合に利用している。
ちなみに海外旅行など、移動時間が長いときはiPad Air 2を持って行く。これは飛行機内で映画や漫画を楽しみたいからで、そのときはiCloudの同期をオンにしてiPad miniと同じ状態にすれば、個人情報端末としてすぐに利用できる。iPhone 6からSIMフリーになったので、iPad miniを持ち出す必要がなくなったのも大きい。
MacBookはクリエイティブ環境、仕事のお供
MacBookは「Mac OS Xが使えるiPad Pro」だと筆者は考えている。普段から持ち出しても苦にならないMacという点では、MacBook Airの11インチに近い。処理能力は確かに他のMacに比べると少し劣るが、Webを見る、メールを書く、原稿を書くといった操作であれば問題なく利用できる。
MacBookを買ったおかげで外に出て仕事をしようと思うことが増えた。最近は仕事のデータもDropboxにアップしてあるので、どこからでもどの端末でも同じ書類にアクセスできてデータを利用できるのもノマドのハードルを下げている。スタバでドヤ顔するにもまだ使っている人が少ない端末は気持ちいい(笑)。
ただMacBookで一番気になるのは、画面が狭いこと。これは当然MacBookの利点でもあるのだが、例えば客先に行ってデータベース作業をするときは、画面が小さいと相手に見せるときに不便なのだ。それらの作業時にはMacBook Proの15インチを持って行く。画面が広くて見やすいこと、USBなどの拡張ポートが使えるなど、他の人と作業をするときにはこちらの方が便利だ。
MacBook+iPadで外出しているときの秘密兵器として使いたいのが『Air Display2』。Wi-Fiを使ってiPadをMacのサブディスプレイとして使えるアプリで、ちょっと狭いかなと思うMacBookの画面を拡張できる。MacBookとiPadで使う場合、互いが同じiPhoneでインターネット共有をしていればそのまま利用できる。
こうして使い方を比べてみると、iPadとMacBookは明らかに傾向が違う製品だということが分かる。もちろんどちらかに詰め込むことは不可能ではないだろうが、持っているからには便利に使い分けるべきだろう。
またこの傾向を見れば、MacBookとiPadのどちらを買うか迷っている人も検討材料になるはずだ。ブラウザとしてのiPad、作業環境としてのMac。必要としているのはどんな環境なのか、考えて購入しよう。