第19回 iOS 8になって良かった! iPad
iPhone 6が発売されて、世の中にはiPhone 6 PlusなんていうiPad miniのポジションを奪うような製品が登場し、どーすんのよ! と思っているiPadianな諸兄、ご無沙汰しております。かく言う筆者は、今回何のためらいもなくiPhone 6を購入。ジーンズの前ポケットに入らないものは持ち歩けないし電話じゃない。そもそもSuicaが入ってくれないと困る(でも良さそうなケースがまだないのだ)。そんなわけでiPhone 6 Plusは最初からアウト・オブ・眼中(死語)。それにiPadにも当然、iOS 8のバージョンアップがきて、便利になってるもんねーというわけで、今回はiOS 8でiPadがどんな風に便利になったかをレポートしてみよう。
1.テザリングが超簡単に
テザリングで使うことが多いiPadユーザーにとってたぶんこれが一番便利になった点。これまでiPadからiPhoneへのテザリングはなんだか知らないけど失敗することも多くて、結局公衆無線LANサービスを使うことも多かった。でもiOS 8からは[設定]-[一般]-[Wi-Fi]のところに「インターネット共有」という項目ができて、近くにある同じiCloudに登録してあるiOS端末が表示され、選択して繋げられるようになった。このとき相手側のインターネット共有がオフになっていても、iPad側から選べば自動的にオンになるのがとても便利。iPad側からワンアクションでテザリングができる。もうこれがあればiPadはWi-Fiだけ買ってればいいかもね!
2.日本語キーボード!
iOSユーザー待望の日本語キーボードの実装は、iPadにももちろんやってきた。ATOKが使えるなんて、ああ、苦節6年、よーやくiOSにも日本語の夜明けが来るかーと感無量。またiPhoneでは使えないQWERTYキーボードで利用できるのも便利だ。ただちょっと気になるところもあって、例えば追加キーボードはインライン変換ができないのだ。これはアップルの仕様でしかたないそうな。他にもデスクトップのATOKの辞書を同期する機能がなかったり、Bluetoothキーボードが使えなかったりと使いにくい点もあれこれ。聞くところでは開発期間が3カ月しかなかったそうで、今後のバージョンアップで対応していくとのこと。ここはひとつたくさん要望を出して、機能の充実に期待したいところだ。
iPad miniではATOKはQWERTYキーボード入力のみ。Bluetooth接続の外部キーボードには対応していないのが残念だが、デスクトップで使っている辞書を登録できるのは便利。これからのバージョンアップに超期待だ |
3.iPadでも通話
[設定]-[FaceTime]にある「iPhoneでの通話」がオンになっていると、同一Wi-Fi上にあるiPhoneに着信したときはiPadで通話を受けたり、iPadからiPhoneの電話番号で通話することができるようになった。例えば自宅に戻ったときにiPhoneはカバンの中で、iPad持ってお風呂に入ってるときなんかでも電話番号にかけてもらえれば通話できる。iPadがiPhoneの「子機」になる感じだ。まぁプライベートな電話ならいいけど、仕事の電話は勘弁して欲しいかも?
4.Handsoffはこれから便利になりそう!
iPhoneで開いているSafariのページやMap、書いている途中のメールの続きなどをiPadで引き継げる「Handoff」機能。地味~な機能(笑)というか、あまり目立たないのとまだ対応アプリがアップル純正のものしかないので気付かない人もいるかもしれないが、これは今後便利になりそうな気がする。
使い方は簡単で、例えばiPhoneでマップを見ているときに「もう少し大きな地図で見たいな」と思ったら、iPad miniを立ち上げてホームボタンを二度押してAppスイッチャーを表示しよう。するとホーム画面のさらに左側にiPhoneから表示できるアプリのアイコンが入った画面が現れる。これをタップするとマップの同じ場所がiPadで表示されるという仕組みだ。
とまぁとりあえず4つ。今後、Mac OS Xがバージョンアップされると、さらに連携機能が使いやすくなるはずだ。10月には公開されると噂されるOS X Yosemiteに超期待しておこう!