ワニブックスは、3月18日に『人生を1時間でチート化する 対人スキル20』(1,650円/神岡真司著)を発売した。本書は、対人関係の悩みを解消する全20のスキルを約1時間で読めるようにまとめられた一冊だ。
著者は、ビジネス心理研究家であり、日本心理パワー研究所主宰の神岡真司氏。最新の心理学理論をベースにしたコミュニケーションスキル向上指導に定評があり、法人対象のコミュニケーショントレーニング、人事開発コンサルティング、セミナー開催などで活躍している。
今回は同書の中から、「異性にモテるためのスキル」を抜粋。ぜひ意中の人がいる方は参考にしてほしい。
■異性にモテるためのスキル<基本編>
異性と仲良くなるための基本スキルを知っておこう
若い時には、誰しも「異性にモテたい」という願望をもつことが多いでしょう。ところが、男性脳と女性脳の思考回路の違いもあって、なかなか相手の気持ちがわからない――といった状況も少なくないのです。
ゆえに、男性側も女性側も、相手と仲良くなる術がわからず、もどかしいと思う場面に、しばしば遭遇してしまうことがあるわけです。モテるようになりたい――というのは、男女ともに共通する願望といってよいでしょう。これを実現するには、どうすればよいのでしょうか。
まずは、自分に自信をもつことが大事な第一歩となりますが、そのためには、次のような事例を考えてみることが重要です。「モテる・モテない」というのは、容姿の影響はほとんどない――という事実です。
たとえば、世の中には、意外なことに、美男美女のカップルは、驚くほど少ないという現実があります。
女性のほうが美人でも、男性が不細工だったり、男性のほうがイケメンなのに、女性のほうは、全然パッとしない――といったケースは、ごくごく一般的だったりするからです。これは、異性のカップルいずれもが、けっして、「顔重視」で相手を選んでいるわけではない証拠といえるでしょう。
たしかに、自分の権力や地位を誇りたい男性の中には、美女をパートナーにすることにこだわるタイプもいないわけではありません。これは、美女を傍らに置くことで、同性のライバル男性に対する牽制にもなるからです。つまり、「美女をはべらす俺ってすごいだろう」という虚栄心が満たされるからでもあります。
たとえば、事業に成功した男性が、若い、とびっきりの美女を妻に迎えるというケースに対し、「トロフィーワイフ」という呼び方があるのをご存じの方もいるでしょう。経営者になって、会社の受付嬢や秘書を「顔採用」して、「どうだ、俺は成功者だぞ」という見栄を張る場合も散見されます。男性同士は、ライバル心がはたらくゆえに、こうした自分の配下にとびっきりの美女をはべらすという動機もはたらきます。
しかし、ふつうの異性のカップルの場合、両者が「美男美女」というケースは、ぐっと少なくなります。男性も、異性のパートナーとして相手を選ぶ際には、「顔で選ぶ」という動機は少なくなるからです。
自分の強力な味方、同志的な結びつきを重視するからこそ、男性も女性も、自分のパートナーを選ぶ際には、表面的な「顔」などでなく、「中身」をこそ重視することになるわけだからです。
それに、どんなに美麗な容姿でも10年もすれば衰えます。生涯の伴侶を選ぶなら、人間性の中身こそが何より重要なのです。ゆえに、顔やスタイルに自信がないからといって、パートナー選びに、特段臆する必要はまったくないわけです。
親しくなるには相手との「共通点」を多くもつこと
「共通項・類似性の原理」と呼ばれる心理学のはたらきは、人と人とが仲良くなるための必要不可欠なツールとして、よく知られています。
これは、男女間においても同じことなのです。初対面の人と会話をしていて、一瞬にして会話が「盛り上がる」といったシーンがあります。それは、相手と出身地が同じだったり、住んでいる地域の距離が近かったり、出身学校が同じ、好きなテレビ番組が同じ、苦手な食べ物が同じ、などなど相手と共通項や類似性が多くあるほど、瞬時に仲良く、親しみ深くなれるというシーンであるわけです。
ゆえにコミュニケーション能力に磨きをかけるうえでも、相手の好きなモノ、興味のあるモノに「そうだね」「わかるわかる」「僕もそう思う」など、相槌にも工夫して、「同調や共感」を示していくことが何より重要ということがわかります。
書籍『人生を1時間でチート化する 対人スキル20』(1,650円/神岡真司著)
本稿で伝えた内容以外にも、本書では人を魅了するスキルを多数紹介している。本書を通じて人生を楽しく、愉快に、効率よくしていくための強力な武器を手に入れてみてはいかがだろうか。