「楢原ゆりか」と書いて「ならはらゆりか」と読む。奈良出身ということで、ニックネームは「しかこ」。新垣結衣や栄倉奈々、岡本玲といったスターを多数輩出してきた少女向けファッション雑誌『ニコラ』のモデル、通称「ニコモ」出身の20歳のグラビアアイドルだ。
楢原ゆりか |
実はまだ彼女のグラビアをあまり目にした事が無いので、グラビアアイドルとしてのポテンシャルは正直言って未知数。しかしながら、このアヤパン顔に見事なFカップ美巨乳&腹筋というハイブリット感は凄い。これはもうセックス・ピストルズを初めて聴いた時以来の衝撃だ。趣味はアニメ観賞で、好きなアニメは『新世紀エヴァンゲリオン』ということで、そういわれてみればこれほどプラグスーツが似合いそうな体型もないだろう。まさに選ばれしチルドレン。
彼女がモデルを務めていた『ニコラ』の主な読者層は小学6年生~中学2年生。この年頃の女子にとっては、異性である男子よりも同性である女子からモテることがスクールカーストを生き延びる最大公約数的な条件だったりする。暗い子は「陰キャラ」といわれて排除されてしまうからだ。ニコモもその状況を反映させて、明るく活発で親しみやすいキャラクターが求められる傾向がある。単に美人なだけではダメらしい。
この楢原ゆりかも、ニコニコ動画で公開しているビデオブログ「ならじお」ではチャキチャキした人懐っこそうな素顔を見せていて、ショートカットのボーイッシュなルックスと相俟って、いかにもニコモ出身といったハツラツ感に満ちている。反面、グラビアアイドルとしての色気はまだ足りないかもしれない。女子ウケと男子ウケは微妙に違う。
しかしながら、同じく少女向けファッション雑誌出身グラビアアイドルの大先輩であるほしのあきも、サバけたキャラをベースとし、時間をかけて熟してセクシーさを増すことで大成した。楢原ゆりかも5年後10年後にピークをもってくるような気持ちで焦らず熟してもらいたい。
それにしても、今年の『ニコラ』4月号に掲載された「1週間で親友づくり」という自己紹介マニュアルを読むにつけ、いまの学生って教室内サバイバルが大変なんだなあとつくづく感じた。
真実一郎(しんじつ いちろう)
サラリーマン、ブロガー。ケータイサイト『モバイルブロス』、雑誌『Invitation』などで世相を分析するコラムを連載。アイドルに関しても造詣が深く、リア・ディゾンに「グラビア界の黒船」というキャッチコピーを与えたことでも知られる。ブログ「インサイター」