入社1年目で知っておきたい「ビジネススキル」とはどのようなものでしょうか? 時間管理やコミュニケーション、PCスキルなど、会社や業界を問わず、身に着けておくと役立つスキルをチェックしていきましょう。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 ディレクターであり、社内外でビジネススキルに関する研修やセミナーを行う木部智之氏の著書『入社1年目のビジネススキル大全』(三笠書房)より、一部を紹介します。
第5回は、「デキる人は『見た目』も磨く」です。
デキる人は「見た目」も磨く
ピシッとしたスーツを着てまっすぐ立っているビジネスパーソン。
かたや、よれよれのスーツで背中が曲がっている人。そんな営業担当者があなたのところに来たら、どんな印象を持つでしょうか。
いくら「見た目で人を判断してはいけない」とはいっても、立ち居振る舞いが素晴らしければ好印象を持たれますし、安心感や信頼感を与えます。結局、見た目が周囲の人への印象を左右するのです。
まっすぐ立つ
まずは、どのようなときもまっすぐ立ちましょう。背筋をピンと伸ばし、両足均等に体重を乗せる意識を持つことです。まっすぐ立つことは、堂々としている雰囲気を醸し出します。
失敗したり怒られたりしているとき、人は背中が曲がりがちになります。つまり、まっすぐ立てないのは、自信のなさの表れなのです。そして、見ている人は瞬時にそれを感じ取ります。たとえ自分に自信がなくても、せめて姿勢だけでもまっすぐ立つのです。
また、猫背など姿勢が悪い、という自覚がある人は、意識して早めに直すようにしてください。私も油断をすると背中が曲がってしまうので、常に意識をしています。
若いうちからまっすぐ立つクセがついていれば、そのうち実力と実績が伴うにつれて、独特のオーラを纏いはじめるようになります。
本当に優秀な人たちは、歩いているだけで自信がみなぎっているようなオーラが滲み出ていて、一瞬でこちらが威圧されるほどです。
視線をそらさない
会話の最中に、視線をすぐそらすのも印象がよくありません。これも先ほどと同様、人は自信がないときほど視線をそらしがちになるので、相手からすると「説明内容に自信がないのかな?」と勘繰られることになります。
ただし、ずっと見続けるのも不自然ですし、視線を負担に感じる人もいます。話のポイントとなるところ、重要なところで相手と視線を合わせるようなイメージでとらえてください。
身だしなみを整える
高いスーツを着れば身だしなみがよく見えるということではありません。シャツのボタンが取れそうになっていたり、ネクタイが曲がっていたり、シワだらけのシャツやズボン、スカートの着用は明らかにイメージダウンです。
最近はノーネクタイ、ノージャケットなどビジネスカジュアルの服装も増えてきましたが、カジュアルであっても基本は同じです。
値段の高い安いではなく、どのような服を着ていても、「清潔感がある」「きちんとしている」という状態にしておきましょう。
私はこれまで、仕事がデキる人、優秀な人をたくさん見てきましたが、共通していたのは、立ち居振る舞いが整っていることです。
立ち居振る舞いは、自分で意識して磨くしかありません。一度身につければ一生モノなので、早いうちに身に染み込ませましょう。
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著者:木部智之
発売日:2022年5月11日
ISBN:9784837928904
価格:1760円