入社1年目で知っておきたい「ビジネススキル」とはどのようなものでしょうか? 時間管理やコミュニケーション、PCスキルなど、会社や業界を問わず、身に着けておくと役立つスキルをチェックしていきましょう。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 ディレクターであり、社内外でビジネススキルに関する研修やセミナーを行う木部智之氏の著書『入社1年目のビジネススキル大全』(三笠書房)より、一部を紹介します。
第16回は、「『キャリアプラン』をジブンノートに書き出す」です。
「キャリアプラン」をジブンノートに書き出す
入社1~2年くらいではまだ、自分の将来像がまだよく見えていない時期だと思います。しかし、3年目くらいになると、上司や先輩などをいろいろ見て、自分の将来やキャリアプランがぼんやりと見えはじめてくるのではないでしょうか。
会社によっては、入社当時の職位ランクから昇級するタイミングもそろそろでしょう。
そして、徐々に自分のキャリアについて考える時間が増えてくると思います。
「キャリアプラン」は仕事人生における「地図」
私がおすすめするのは、自分のキャリアプランをジブンノートに書くことです。ジブンノートがなければふだん使っているノートでもかまいません。書いて、可視化することがポイントです。ジブンノートのメリットは、数年後でもすぐにそれを見られることです。
そこには、何年目でこういった仕事をしてみたい、これくらいのポジションに昇格していたい、といったことを書きます。そうすると、自分の頭の中にイメージをつくり上げることができます。明確なイメージでなくとも、ぼんやりとでもイメージがあると、自分の目の前の仕事の位置づけや、そこで何を身につけるべきか、という意識が変わってきます。
その差は、目的地を決めて地図を持って歩くのと、目的地を決めずに気の向くままに歩くような違いとなります。
自分のプランの横に、ロールモデルのキャリアを書く
このとき、もうひとつおすすめしたいことがあります。
それは、自分がロールモデルにしている先輩や上司、会社の役員などのキャリアを調べて、自分のキャリアプランの横に書いてみる ことです。
自分がロールモデルにしているような人たちのキャリアアップは、驚くほど早いはずです。自分自身で書いたキャリアプランのスピードと並べてみてはじめて、そのままでは追いつかないということが歴然とするでしょう。
そうすると、自分が思い描いている以上に頑張らなければいけないことがわかります。日々の仕事への取り組み方や学びへの意識もさらに変わってくるに違いありません。
私自身は、そのように書いたキャリアプランで実現できたものもあれば、そうでないものもあります。
例えば、ビジネス書を書くという目標は、キャリアプランよりも早く実現できました。会社のポジション的なものも、実現できたも のもあります。
しかし、全く実現できなかったものもあります。
また、ときどきキャリアプランを見直してみることも重要です。例えば、結婚した、子どもが生まれた、などのライフステージの変化で状況も変わりますし、仕事やキャリアに対する考え方も変わってくるものです。
すべてを実現できるかどうか、がポイントなのではなく、このようにつねに将来を意識しておくことが大切なのです。
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