入社1年目で知っておきたい「ビジネススキル」とはどのようなものでしょうか? 時間管理やコミュニケーション、PCスキルなど、会社や業界を問わず、身に着けておくと役立つスキルをチェックしていきましょう。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 ディレクターであり、社内外でビジネススキルに関する研修やセミナーを行う木部智之氏の著書『入社1年目のビジネススキル大全』(三笠書房)より、一部を紹介します。
第11回は、「発言しようとする積極性が、成長エンジンになる!」です。
発言しようとする積極性が、成長エンジンになる!
「会議に出る以上は発言すべし。そうでなければいる意味はない」
ビジネスエリートが集まるコンサルティングファームでは、このような精神を徹底的に叩き込まれます。
会議で発言しなければならない3つの理由
多くの会社では、そこまで厳しくは言われないとしても、会議に出ている以上は、発言の義務があると思っておいたほうがいいでしょう。理由は3つあります。
ひとつ目は、会議のアウトプットは参加者全員によってつくり出されるものだからです。みんなで議論をすることで新しいアイデアや方向性を生み出すのです。その決定プロセスに、あなたも参加しなければいけません。
2つ目は、自分の成長のためです。会議で自分の意見を発言するのは、若いうちはハードルが高いものです。しかし、そのハードルを越えていくことで自分が成長するのです。
3つ目は、自分の存在を周りにアピールするためです。発言をする若手は、上司や先輩の目に留まるものです。そして、それは間違いなくプラスの印象として刻まれます。
私自身も、これまで多くの若手を見てきましたが、会議の度に発言をする人とそうでない人では、印象が全く変わります。この場合、発言内容が正しいとか間違っているということはほとんど関係ありません。自分の意見を発言しようとするその積極性が、高評価のポイントなのです。
そして実際、発言をする若手のほうが成長が早いのです。
とはいっても、発言するのはハードルが高いと思います。
発言できない理由は、自分に自信がなく「間違ったことを言ってしまったらどうしよう」と考えてしまうからでしょう。
若いうちは、会議で発言することに勇気がいるというのはよくわかります。自分自身を振り返っても、会議で発言をするのは怖いものでした。
自分なりの意見を持ち、勇気を出して発言しよう!
それでは、発言するにはどうすればいいか。対策は2つです。
まずは、会議の場で交わされる議論に対して、自分なりのYesかNoかを常に考えておくことです。誰かが発言した意見に対して、自分はYes/Noのどちらの立場なのか、そしてそれはなぜなのかを考えると、それが自分の意見となります。
逆に、脳内でそういったシミュレーションをせずにただ議論を聞き流していただけでは、自分の意見を持つことも、発信することもできません。
そして、2つ目は「勇気を出す」ことです。発言に勇気がいるのは前述の通りですが、それならばもう腹を括くくって勇気を出すしかありません。
くじけそうになったら、「決定プロセスに参加するため」「自分の成長のため」「存在をアピールするため」という、発言義務の三大理由をいま一度思い返してみてください。
あなたの気持ちを後押ししてくれるに違いありません。
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