茨城県のライバル県ランキングを紹介します。茨城県といえば全国2位の広さを誇る湖の「霞ヶ浦」や、日本三名園のひとつ「偕楽園」などがある茨城県。

近郊産地として多くの野菜や果物が栽培され、メロンの生産量は25年連続日本一となっています。そんな茨城県にライバルがいるとすれば、それはどの都道府県なのでしょう。本記事ではアンケート調査を行い、結果をランキングにまとめました。

茨城県のライバル県ランキング

茨城県のライバルはどの都道府県だと思うのか、先の質問で「あると思う」と答えた方に聞きました。得票率の多かったトップ8は以下の通りです。

  • 1位 栃木県(56.7%)
  • 2位 千葉県(11%)
  • 3位 群馬県(10.5%)
  • 4位 埼玉県(7.1%)
  • 5位 福島県(5.7%)
  • 6位 青森県(1.9%)
  • 7位 北海道(1.4%)
  • 8位 東京都(1%)
  • 8位 滋賀県(1%)
  • 8位 岡山県(1%)

ここからは、ランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」をご紹介します。

1位 栃木県(56.7%)

茨城県のライバル県ランキング、1位は「栃木県」でした。半数以上の方が選んで圧倒的な1位に。

  • 栃木県

    栃木県

茨城県と隣り合い、同じ北関東に位置する栃木県。茨城県と同じく、近郊産地として重要な役割を担っています。なかでもかんぴょう、にら、トマト、こんにゃく芋、いちごなどの栽培が盛んで、名物の宇都宮餃子に使われるにらは、生産量が全国2位。生乳の産地としても有名です。

観光地も充実しており、外せないのが「日光東照宮」。徳川家康がまつられている神社で、緻密な彫刻や極彩色が施された姿が魅力。世界遺産に登録されています。温泉では鬼怒川温泉、川治温泉、那須温泉郷など、人気の温泉地がそろっています。

ライバルだと思う理由

  • 「テレビではいつも茨城県と栃木県がライバルとして取り上げられているから」(62歳男性)
  • 「隣接しているし、作られている農産物も似ているから」(57歳女性)
  • 「県の大きさが似ていて、都心までの距離も似ているので間違えやすい」(55歳男性)
  • 「茨城県出身のカミナリと栃木県出身のU字工事のライバル対決がおもしろい」(48歳男性)

2位 千葉県(11%)

2位は「千葉県」でした。茨城県と東京都に挟まれた場所に位置する千葉県。茨城県と同じように、近郊産地として重要な役割を担っており、ねぎや白菜、小松菜などのほか、梨やいちごなどの果物栽培も盛んです。また、茨城県との県境に位置する銚子港は、年間の水揚げ量が全国トップクラス。

千葉県の観光スポットは、「東京ディズニーリゾート」や、房総半島の「マザー牧場」、「鴨川シーワールド」などが有名です。ほかにも関東地区の初詣の定番「成田山新勝寺」、パワースポットとして知られる「香取神社」、東京湾を横断して川崎市とつなぐ「海ほたる」など、見どころが充実。

ライバルだと思う理由

  • 「隣り合っているし、昔から意識し合う関係だと思うので」(56歳男性)
  • 「どちらにも海の名所があり、東京への通勤圏でもあるから」(77歳男性)
  • 「千葉県は一都三県にくくられるが、茨城はそうではないのでライバル視していそう」(62歳男性)
  • 「距離的に近く、産業構造も似ていると思うから」(46歳男性)

3位 群馬県(10.5%)

3位は「群馬県」でした。茨城県からは、栃木県を挟んだ場所に位置する群馬県。茨城県とは異なる海のない内陸の県で、嬬恋村のキャベツをはじめ、ねぎ、白菜、レタスなど多品目の野菜が栽培されています。小麦の名産地でもあり、たっぷりの野菜と煮込む幅広うどんの「おっきりこみ」は郷土料理です。

群馬県には温泉も充実。草津温泉、伊香保温泉、水上温泉、四万温泉など、日本屈指の歴史ある温泉地が点在しています。ほかにも、世界遺産の「富岡製糸場」、ホワイトタイガーが見られる「群馬サファリパーク」、東洋のナイアガラと称される「吹割の滝」などが人気です。

ライバルだと思う理由

  • 「似た雰囲気の県で、それぞれの特徴を聞かれたときにすぐに答えられないかもしれないから」(34歳女性)
  • 「茨城、栃木、群馬は一緒にくくられることが多いが、このなかでは栃木が観光スポットの多さでリードしていて、その次を競っていそうだから」(66歳男性)
  • 「テレビでよく比較されている気がするので」(43歳男性)

4位 埼玉県(7.1%)

4位は「埼玉県」でした。茨城県とは、東側の一部地域で隣接している埼玉県。東京のベッドタウンとして、人口の多さでは東京、神奈川、大阪、愛知に次ぐ全国5位となっています。野菜の栽培が盛んで、深谷市のねぎ、川越市のさつまいもなどが有名。日本有数の小麦の産地でもあり、加須うどん、熊谷うどん、武蔵野うどんなどのご当地うどんがあります。

埼玉県の観光地では、春の芝桜が大きな話題を呼ぶ「羊山公園」、2021年にリニューアルした「西武園ゆうえんち」、岩畳が見られ、国の名勝・天然記念物になっている「長瀞渓谷」などが代表的です。

ライバルだと思う理由

  • 「のどかな場所と活気のある場所のバランスが、似ている気がするので」(40歳女性)
  • 「都心に近く、魅力的な農作物が多いところが似ている」(49歳女性)
  • 「海があるという点で茨城県は少し魅力的だが、ほかでは変わらないと思う」(58歳女性)

5位 福島県(5.7%)

茨城県のライバル県ランキング、5位は「福島県」でした。茨城県の北側に位置する福島県。東北地方のなかで一番南側に位置し、歴史的な雰囲気の残る会津若松や、豊かな自然が広がる磐梯山、白鳥の飛来地である猪苗代湖などを擁しています。浜通りと呼ばれる海沿いのエリアには「環境水族館アクアマリンふくしま」や「スパリゾートハワイアンズ」などの人気施設も。

福島県の内陸部では、寒暖差を生かした果物栽培が盛んです。桃、すもも、梨、柿、さくらんぼなどが主な品種。会津地方を中心に米の栽培も行われており、「こしひかり」のほか「天のつぶ」、「里山のつぶ」など、県オリジナルの米も育てられています。

ライバルだと思う理由

  • 「隣同士の県で、農業や水産業などの産業が似ているから」(62歳男性)
  • 「東北に向かうとなると東北道か東北新幹線を選ぶことになり、茨城県を見過ごしてしまいがちになるので」(39歳男性)

6位 青森県(1.9%)

6位は「青森県」でした。本州の最北端にあり、三方が海に囲まれた青森県。ほぼすべての地域が豪雪地帯で、なかでも陸奥湾に面した青森市は「世界一雪が積もる都市」と呼ばれるほど。積雪は時間をかけて地下水となって陸奥湾に注ぎ、うまみ豊かなほたてやいかを育んでいます。

青森県は野菜の生産額が東北一とされており、にんにくやごぼうの出荷量は全国1位。りんごにいたっては全国の半分以上が青森県産となっています。有名な観光地では、奥入瀬川や八甲田山などの温泉、桜の名所である弘前城など。「青森ねぶた祭」は東北三大祭りのひとつです。

7位 北海道(1.4%)

7位は「北海道」でした。全国一の広さを誇り、「都道府県魅力度ランキング」では常に1位をキープしている北海道。東日本最大の歓楽街・すすきののほか、富良野、釧路、旭川、知床など、大自然に触れられる観光地が充実しています。

観光地としての魅力は、もちろんグルメにも。鮭、いくら、ほっけ、にしん、かに、うに、ほたてなど海の幸が豊富で、海鮮丼はもちろん、石狩鍋やちゃんちゃん焼きなどは北海道グルメの代表格。広大な農地ではじゃがいもや玉ねぎなどが栽培され、乳製品の一大産地ともなっています。

ライバルだと思う理由

  • 「茨城県はメロンが有名だが、北海道でもメロン栽培が盛んだから」(49歳男性)

8位 東京都(1%)

8位は「東京都」でした。香川県、大阪府に次いで全国3番目に狭い面積でありながら、約1400万人が暮らす東京都。日本のみならず世界経済、政治、カルチャーの中心的役割を果たし、2023年には外国からの観光客が約2000万人と過去最高に。

東京都は大きく3つの地域に分けられ、企業や商業施設が建ち並ぶ23の特別区、都心にアクセスしやすく適度な自然に触れられる多摩地区、世界自然遺産の小笠原諸島を含む島しょ地域と、小さいながらも多様性に富んでいます。

8位 滋賀県(1%)

8位には「滋賀県」も。日本最大の面積を誇る琵琶湖が、県土の約6割を占める滋賀県。琵琶湖の湖畔には国宝の「彦根城」が建ち、夜間のライトアップされた幻想的な姿が、周辺地域のランドマークとなっています。

水資源が豊かであることから米づくりも行われており、県内にある農地の約9割以上が水田。「こしひかり」、「きぬひかり」のほか、県オリジナルの「みずかがみ」などの品種が栽培されています。

ライバルだと思う理由

  • 「滋賀県には日本一広い湖の琵琶湖があり、茨城県には二番目に大きな湖の霞ヶ浦があるから」(66歳男性)

8位 岡山県(1%)

8位には「岡山県」も。北には中国山地が、南には穏やかな瀬戸内海が広がる岡山県。メロン栽培が盛んな茨城県と同様に果物が多く栽培され、マスカットやピオーネ、白桃などの産地となっています。また、蒜山高原はジャージー乳の一大産地に。

岡山県といえば「桃太郎伝説」を思い浮かべる方も多いはず。伝説に欠かせないきび団子は、岡山県が古くからきびの産地であったことが由来ともされています。有名な観光地は日本三名園のひとつ「岡山後楽園」、黒い城壁が印象的な「岡山城」、趣きある町並みの「倉敷美観地区」など。

ライバルだと思う理由

  • 「茨城県の『偕楽園』に対して、岡山県の『岡山後楽園』」(60歳女性)

茨城県のライバル、お笑いのネタにもされる「栃木県」が第1位

茨城県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「栃木県」、2位「千葉県」、3位「群馬県」という結果に。ご自身のイメージと比べてみていかがでしょうか。

そのなかでも5割以上の票を集めたのが、栃木県。隣り合う県で同じ北関東に位置するからという理由以外にも、お笑い芸人のライバル対決などが大きく影響しているようです。2位から4位には、東京の近郊産地として重要な役割を果たす3県が、僅差でランクインしました。

5位以下には、東北地方の県や、ライバル県ランキング常連の北海道などが入りました。また、全国1位の広さの湖と2位の広さの湖があるからという理由から、滋賀県をライバルととらえるという声も。人によってライバル視するポイントは違うようです。

あなたも、出身地や今暮らしている地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。

調査時期: 2024年11月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計300人(男性: 211人、女性: 89人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート